こんにちは。SOLの余語です。
一昨日、2024年度の帰国生大学受験セミナーでグループ指導を最後まで受講していた人が教室で準備を進めていた入試の筆記試験を受けました。これで今年度のグループ指導は終了となり、今後は6月後半まで2025年度に実施される帰国生入試や総合型選抜を受験する予定の人のサポートを対面もしくはオンラインでの個別指導で行います(ただし、学習の進み具合やその目標が重なる人がいる場合には少人数のグループ指導を組むこともあります)。
今年度は新型コロナウィルスの感染拡大で英語圏の国への留学を見合わせた人が多かったためか、グループ指導に参加した人の数は例年よりも少なくなりました。しかし、高校卒業までの学習に関する状況や海外での生活のあり方、直面している精神的な問題などの点で多様な特徴が見られる人が集まったのはいつも通りであり、どのようなサポートを行えば生徒の学習意欲を引き出すことができるかについて考える機会が多くありました。
以下で述べることについては裏付けとなるような統計などなく、あくまで20年以上帰国生の大学受験のサポートの現場にいる人間の感覚的なものに過ぎませんが、ここ数年、自分が何かを知らないことを他人に悟られたり、与えられた問題に誤った形で答えたりすることに恐怖を感じている人が急激に増えているように思われます。中には、そのような感情に伴うストレスを避けるために授業内外で新しい課題に取り組むことに及び腰になってしまう人もいます。
このような人が多く見られるようになった背景に何があるのかは分かりません(子供の評価をする際の尺度の中で学力に異常なほどの重みが与えられるようになったことや、中学受験のような形で競争に早い段階から曝される人が増えたことは関係しているはずです)が、学習者の「何かを学ばなければならない」という意欲を根強いものにするには、自分にとって価値があると思えることについて理解できない、もしくは考えを深めていくのに不足しているものがあるということを認められなければならないというのが僕らがこれまで18、19歳の人と接する中で得た経験知です。
首都圏の有名私立大学の帰国生入試や総合型選抜では、IELTSやTOEFL iBTといった英語運用能力試験の成績と日本語小論文の出来で合否が決まるのが通常ですが、どちらも合格に必要な水準まで引き上げようとするプロセスの中では、自ら様々な課題に取り組む積極性がある方が成果が出やすくなります。また、大学での生活やその後の人生においても多くのことを学ぶ意欲があれば日々が充実したものになる可能性は高まります(特に、製造業によって雇用が支えられる時代が終わり、主軸となる産業が早いペースで変わっていく先進国で将来生活したいと考えるなら、新しいことを学ぶに対する前向きな姿勢を持っておいた方がいいでしょう)。
SOLの教室では、与えられた問題に対して誤って答えてしまうことの意義を確認するだけでなく、教師と生徒が日常的なコミュニケーションを気軽に取れ、宿題となっている課題についての質問や確認をいつでもできる環境を作ってきました。それが一定数の生徒の学習に対する恐怖を緩和したようですが、うまくいかなったケースがない訳ではありませんし、彼ら/彼女らの学習意欲が大学入学以降も維持されるレベルになっているのかも分かりません。そのため、今後もこの点に関する新しい取り組みを考えていきたいと思います。
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2024年度のグループ指導が終了しました(1) ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 316―
(2025年2月28日 18:00)