こんにちは。SOLの余語です。
10月1日の記事では、英語圏の国に単身留学する中で、周りの人の英語運用能力のあり方を見て、自分は「普通」ではないと考えてしまうことが自己評価や学習意欲の著しい低下を招くことがある、そしてこのような状況を回避するためには、帰国生の学習のサポートをする経験を蓄積している人と一緒に英語の習得に関わる状況について確認すべきであるという話をしました。SOLでは日本時間の平日9時半から19時までオンラインでの個別指導を実施していますので、関心がある方はこの記事の最後にあるフォームなどからご連絡いただければと思います。
さて、ここまで単身留学生が海外に滞在している間に精神的な問題に直面するという事態が生じた後に取ることができる「プランB」としてどのようなものがあるかを考えてきました。「プランB」という表現は事前の想定から外れた事態に対応するためのものを意味する語ですので、海外に渡航する前に行うことができるものはそれに当たらないかもしれませんが、「プランB」と同じ役割を果たすものがいくつか考えられます。その一つが、海外の高校に入学、もしくは編入する時に、日本の高校を退学せず、そこでの学籍を残したままにしておくことです。
以前の記事でも述べましたが、第二言語(高校から単身留学をした人にとって英語がそれに当たります)が主に使用される環境で生活している人が、自分の母語と第二言語の違いから周りの人とコミュニケーションを十分に取れなかったり、学校の授業に付いていけなくなったりすることで学習やその他の生活の場面で積極的な姿勢を示さなくなった状況への対応策としては、彼ら/彼女らを母語で日々を過ごすことができる場所に戻してあげることが有効であると言語教育学の分野などでは考えられています。
この点、中学校に入学する段階で私立の中高一貫校に入学していない場合には、留学に行く前に高校受験をする必要が生じてしまいますが、日本の高校に学籍を残しておけば、何らかの問題が生じた際に、編入試験が実施される時期を待つことなくすぐに日本の高校に戻ることができます。日本の高校の編入試験は英語エッセイのような試験を課すところもあります(英語運用能力が上がっていない人にはこれも厳しいものかもしれません)が、国語、数学、英語の3科目で編入する学年相応の学力があるかを見るものもあることを踏まえると、高校受験をして学籍を確保しておく方が負担が軽いと感じられるケースも少なくないと思います。
海外に留学した後も学籍を残しておいた場合に、高校にいない期間がどのような扱いになるか、学費を納めなければならないのか、海外から高校を卒業する前に帰ってきた際に留学期間中に取得した単位がどのように日本の高校のものに変換されるかといったことは高校によって異なります。このような点を確認しながら、留学する人やその家庭の状況に合った形で学籍を残しておければ、海外に渡航した後に問題が生じた場合の選択肢があることになるので、英語圏の国の高校での学習にも安心して臨めるようになるでしょう。
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現在の教室の状況について(2024年10月15日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 312―
(2024年10月16日 20:15)