現在の教室の状況について(2024年8月3日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 307―

(2024年8月3日 14:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、高校から英語圏の国に留学した人が、海外渡航前の準備としての英語学習に取り組んでいない、もしくはその期間や範囲が限定的である場合に直面する可能性がある問題をこのブログで取り上げる理由として、この教室で帰国生入試や総合型選抜の受験準備を行った人が社会に出た後でもその影響が見られることを挙げました。その結果、経済的、精神的に安定した生活を起こることが難しくなることも考えられるので、自己評価の著しい低下といった問題には早目に対応するべきです。

さて、第2言語が主に使用される環境で生活することによってある人がどのような影響を受けるかについては、トロント大学の言語教育学者である中島和子氏の著作が参考になるかと思います。その一つである『言語と教育 海外で子どもを育てている保護者のみなさまへ』(海外子女教育振興財団)では、保護者の転勤に伴って英語圏の国の小学校に編入したある児童の体験談が取り上げられています。

彼は母語である日本語で学べる環境にいた際、好奇心旺盛で学校での生活も楽しく送っていたのですが、編入先の学校での在籍期間が長くなるにつれふさぎ込むことが多くなり、最終的には精神面での健康が大きく損なわれていると思われる状態に陥ってしまいました(そのようなケースは一般的に予想されるよりもはるかに多く見られるようです)。しかし、保護者が現地にある日本人学校への転入手続きを取った後は、以前のように学校に通うのに積極的な姿勢を見せるようになり、そこで多くのものを得たと述べられています。

これは精神的に幼い小学生に関する話なので、高校に在籍する年頃の人が英語圏の国や地域での生活の中で直面する問題への対応を考える際には有用なものではないと考える人もいるかもしれません。しかし、SOLの教室で学んでいる人の中には、高校の成績表などから推測するに英語を用いて学ぶのには消極的であったものの、日本語小論文試験の対策だけでなく、彼ら/彼女らが苦手だと感じているTOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験に向けた準備についても、母語である日本語を交えて学ぶことで前向きな姿勢を取り戻す人が少なくありません。

このようなことを踏まえると、ここまでの記事で説明した問題が生じた際の「プランB」の一つとして日本の高校に編入することが考えられるでしょう。Googleで「高校編入」と検索すると、各都道府県の公立高校がどのような条件で編入試験の出願資格を認めているかを確認できますし、東京の私立高校に限定すると、一般財団法人東京私立中学高等学校協会の「転・編入試験について」というウェブページで編入試験を実施している高校や試験日程、科目などに関する一覧表を入手することができます。また、最近、SOLの教室ではN高等学校のような通信制の高校のプログラムで学んでいる人が増えていますが、このような教育機関も編入先の候補の一つになるでしょう。

日本の高校への編入を希望する際には、滞在している国や地域の高校でどの程度卒業に必要な単位を取得できているかを確認してもらう必要があります。直近の学期までの成績証明書が手元にある場合には、それを海外からの編入生を受け入れている教育機関に持参して編入試験の出願資格があるのか、どの学年に入ることができるのかについてできるだけ早めに問い合わせるのがよいでしょう。

なお、現在の教室の様子を写真で確認したい人は、SOLのFacebookやInstagramのページを定期的に更新していますので、そちらを見てもらえればと思います。よろしくお願いいたします。

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