現在の教室の状況について(2024年7月24日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 306―

(2024年7月24日 15:30)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、日本の大学の帰国生入試や総合型選抜を受ける人のサポートを行うSOLのブログに、受験準備を本格的に始める前の時期に焦点を当てた記事を掲載することの意義について考えてみました。海外渡航前の準備としての英語学習を行わない、もしくはその期間や範囲が限定的である場合に生じる自己評価の低下といった問題は、首都圏の有名私立大学の入試でよりよい成果を得るために必要なTOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験や日本語小論文試験の対策に悪影響を及ぼします。

さて、SOLのFacebookやIELTSのページを見ると、帰国生入試や総合型選抜の受験が終わった人が、大学に通っている間だけでなく、就職したり資格を取ったりすることによって社会人になった後も遊びに来る様子が確認できるかと思います。彼ら/彼女らとの付き合いは長い人だと20年近くも続いていますし、大学入学後の生活のあり方を決める際に帰国生大学受験セミナーの授業で学んだり、教室にある共有スペースで僕らや他の生徒と話したりしたことを活用できたと言う人が少なくありませんので、彼ら/彼女らが経済的な面などで自立してからも満足度の高い生活が送れるよう何らかの形で見守ることが自分たちの責務だと僕らは以前から考えています。

英語圏の国や地域で日常生活を送ったり、現地の高校の授業を受けていたりする中で自己評価が低下したり学習意欲が弱まったりしてしまうという問題に直面した人の中には、英語という言語だけでなく、英語圏の人の価値観や文化に強い嫌悪感を示したり、日本社会のあり方に過剰に高い評価を与えたり(例えば、海外で生活した人の言動としては意外なものと思われるかもしれませんが、この教室では初めて会った人がお互いの年齢や学年を確認し、それに合った言葉遣いをしようとする姿がよく見られます)ようになる人がいます。

2000年前後に人や資本、情報などの国家間の移動の自由度が増し、特に経済的な活動がグローバル規模のものになっている現代社会で、(本人ではなく周りの大人がその主体であることが少なくないようではあるものの)そのような状況によりよく適応できるようになることを目標に高校からの単身留学を選択するケースが多いのだと思いますが、上で述べたような状態になってしまうと本末転倒ということになるだけでなく、大学卒業後のキャリアプランについても選択肢を大きく狭めてしまうことにつながってしまう可能性があります。

また、今後、経済のグローバル化が進むことなどによってある社会における主要産業が速いペースで変化していくことは多くの論者が指摘するところであり、大学での学び直しの機会を全ての人が確保できるようにすべきだという話もよく目にするようになりました(一昨年の早稲田大学政治経済学部のグローバル入試でもそのような内容の文章が出題されています)。自己評価が低くなることによって新たなことを学ぶ意欲が弱い状態になってしまっていることは、様々な面で安定した生活を送っていく機会を個人から奪うことにつながってしまうと考えられるはずです。

これらの問題を踏まえると、高校から英語圏の国に留学している人がここまでの記事で説明してきたような問題に直面した場合には、周りの大人がなるべく早く対応すべきだと思われます。そして、そのためには常に「プランB」としてどのような行動が適当かを検討し、準備をしておく必要がありますが、次回の記事からその候補になりそうなものについて考えてみる予定です。

なお、現在の教室の様子を写真で確認したい人は、SOLのFacebookやInstagramのページを定期的に更新していますので、そちらを見てもらえればと思います。よろしくお願いいたします。

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