こんにちは。SOLからのお知らせです。
5月4日の記事では、2025年9月以降に大学に入学する予定の人を対象として6月17日から8月23日までの期間に実施する少人数グループ指導の概要をお知らせしました。ここでは、英語圏の国の教育機関に在籍する人の多くがTOEFL iBTやIELTSのスコアアップを目指す際になかなか成果を上げることが難しいと感じているReadingの対策を行います。IELTSのReadingと同様の形式になっている教材一つひとつを母語である日本語を用いて細やかに確認していくことで、このパートでスコアを上げるのに必要なものを習得できると考えています。
さて、この教室では年間を通じて、様々な学習目標を持つ人の個別指導を実施していますが、前回の記事で紹介した少人数グループ指導がある間もその例外ではありません。例年、北半球の国の高校に通う人にとって学校外の学習に充てる時間を最も多く確保できる夏休みの期間の個別指導の内容は、TOEFL iBTやIELTSのWriting対策、日本語小論文試験に向けた準備、海外に渡航するための準備としての英語学習など、生徒が置かれた状況や進路に対する希望によって多岐に渡ります。
この中で、僕が重要だと思うのが、帰国生入試や総合型選抜で出題されるのと同じような形式の日本語で書かれた文章の読解を行うものです。海外の高校で学んでいる人には、第二言語である英語運用能力が年齢相応な水準まで伸びておらず、自分の母語である日本語で読書を行う習慣が身に付いていない場合、通常であれば16~18歳の人が一定程度理解していることが期待される、個人や社会が直面する問題のようなトピックに関連するものに接する機会を十分に持てない可能性があります(インターネット上の情報に偏りがあり、大学が入学者に求めるような物事の捉え方を理解できないというケースも見られます)。
その結果、日本語小論文試験で出題されるような学問の基礎的な文章を正しく読むのに必要な単語や表現、社会的な事象についての知識に重大な欠落が生じてしまったり、自分なりの考えを組み上げる際の材料となるものがないという状況に陥ってしまったりし、高校卒業後から帰国生入試や総合型選抜の受験準備を始めた際に試験に対応する力が順調に伸びないということが起こります。また、特に高校から単身留学した場合には、母語である日本語で吸収したものを英語で実施される日々の授業の中で活用しながら学習を進めることが多いので、日本語でふれるトピックの範囲が狭まってしまうと高校の成績にも悪い影響が見られるようになることが考えられます。
このようなことを踏まえると、5月もしくは6月から8月までのまとまった時間が取れる時期に、日本語で年齢相応な内容の文章を読み込む機会を確保することが望ましいと言えると思います。北半球の高校の夏休み期間中の個別指導は、帰国生大学受験セミナーの「既卒生/2024年5月・6月卒業生コース」などのグループ指導と並行して行うため、実施できる時間に限りがあります。関心のある方は、この記事の最後にリンクが貼ってあるフォームなどからお早めにお問い合わせください。よろしくお願いいたします。
今回お知らせした、2025年9月以降の大学入学を目指す人を対象にした夏期授業の概要に関するウェブページは以下のリンク先にあります。
【概要】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course4/index.html#c01
それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/
2025年9月以降の大学入学を目指す人を対象にした夏期授業について(2) ―SOLからのお知らせvol.352―
(2024年5月10日 19:15)