2025年9月以降の大学入学を目指す人を対象にした夏期授業について(1) ―SOLからのお知らせvol.350―

(2024年5月4日 15:45)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
このブログでは何度も記事にしていると思いますが、日本の大学が実施する4月入学者を対象とした帰国生入試や総合型選抜では、高校の成績や活動の履歴を重視するいくつかのもの(ICUのユニヴァーサルアドミッションズ入試や慶應義塾大学SFCのAO入試などがこれに当たります)を除いて、TOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験の成績と日本語小論文試験の出来によって合否が判断されます。

例えば、早稲田大学政治経済学部のグローバル入試では、活動報告書の提出が求められるため、海外でどのようなものに参加しどのような成果を上げて来たかが重要であるかのような印象を受けるという人が多いかと思います。しかし、実際にはTOEFL iBTやIELTSのスコアが一定の水準を上回っていて(今年度から合格者の数が減るため、今までより上がるかもしれませんが、一般的に想像されるほどは高くありません)、日本語読解論述試験の出来がよければ、報告する活動の内容が「海外に単身留学したこと」だけであっても合格している人がいます。

この2つの合否判定において大きな役割を果たすもののうち、日本語小論文試験の対策を海外に滞在している間にしっかり行うことは難しいかもしれません。また、例えば高校から英語圏の国に留学した人であれば、中学校卒業までに学習したことが定着していて、SOLの帰国生大学受験セミナーでのように1週間で3、4個の課題に関する添削指導を受け、書き直しも十分に行うという条件が満たすことができる場合、帰国生入試や総合型選抜の受験準備を始めてから2、3ヶ月で合格するのに必要な水準の答案を作成できるようになるのが通常です。

一方で、TOEFL iBTやIELTSのスコアアップには時間がかかることが多く、特にReadingに関して思うようにスコアが伸びていかないという問題に直面するケースが英語圏の国に滞在した期間の長さに関係なく見られます。これには、WritingやSpeakingと違い、このパートでは自分が意味の分かる単語や表現、内容が把握できている文法事項の枠に関係なく大学で学ぶ際などに必要になる英語運用能力を試されることが関係していますが、在籍していた日本の中学校で英語圏のネイティブから文法を習うといった効果が期待できないカリキュラムが採用されていたり、英語を実際に使った体験を誤った形で整理していたりしたことが関係しているケースもあります。

それに加えて、慶応義塾大学の帰国生入試や早稲田大学政治経済学部のグローバル入試では提出が認められるTOEFL iBTやIELTSの期限が設定されていることを考えると、早い段階からこれらのテストのReading対策を始めるべきということになるのだと思います。そして、このブログを閲覧している人のほとんどにとっての母語である日本語で単語や表現の意味を確認したり、体系的に文法の学習を行ったりすることには、これらの試験のスコアアップだけでなく、高校での学習で吸収できるものを増やす効果が期待できるでしょう。

SOLの帰国生大学受験セミナーでは、6月27日から8月23日までの10週間、「アカデミックリーディング」という少人数グループ指導を2025年9月以降の大学入学を考えている人を対象に実施する予定です(その前後の期間は対面もしくはオンラインでの個別指導を行います)。受講のお申込みは週単位で受け付けており、例えば夏期休暇の最初と最後の数週間だけ授業を受けるというのでも全く問題ありません。海外での生活を充実したものにし、大学受験をする際の選択肢を広げるために受講を検討してもらえればと思います。

今回お知らせした、2025年9月以降の大学入学を目指す人を対象にした夏期授業の概要に関するウェブページは以下のリンク先にあります。

【概要】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course4/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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