既卒生/2024年5月・6月卒業生コースについて(10) ―SOLからのお知らせvol.343―

(2024年4月11日 19:00)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、SOLの施設の中心に位置している共有スペースで大学の教員と同じ年齢層にある教師とコミュニケーションを取る経験を蓄積することで、帰国生入試や総合型選抜の面接試験にうまく対応することができるようになるという話をしました。最近は、子どもにモチベーションを持たせるために若い頃の「武勇伝」を聞かせる大人が多く、それが子どもの自己肯定感を低下させてしまうようですが、僕らが18、19歳であった頃の失敗談などをすることも共有スペースがあることの効果を大きなものにしているようです。

さて、例年、「既卒生/5月・6月卒業生コース」のグループ指導が始まる6月後半になると、昼休みや授業が終わった後の時間帯に生徒が複数名で会話している姿を共有スペースで目にすることが増えます。授業を行う教室を1日の全ての授業が終わった後に無言で自習するためのスペースにすることを希望する人がいるので、共有スペースが生徒間のコミュニケーションの場になるのだと思いますが、授業で出されたり個人別に設定したりした課題を一通り終えた後も、教室に残って他の人と授業内外の出来事について話をしている人が多いのもSOLの教室の特徴の一つだと思います。

このように同じ年齢層の人たちがコミュニケーションを取ることには、帰国生入試や総合型選抜の受験準備という観点からもポジティブな効果があります。例えば、先日、大学時代の友人数名と一緒に夕飯を取る機会があったのですが、そこで参加者の一人から「高校生になる自分の娘が考えていることがよく分からない」という話が出ました。彼が子供のどのような行動が理解できないでいるのかを訊いてみたところ、そのうちの一つとして、一緒にインスタントラーメンを作った時に丼を使わず調理に使ったアルミ鍋から直接食べることを希望したというエピソードを紹介してくれました。

韓国ドラマをよく見ている人であれば、これがその影響を受けたものだということがすぐ分かると思うのですが、50歳前後の日本人男性で韓国ドラマに関する知識がある人はそれほど多くないようなので、奇妙なものとして友人の目には映ったようです。

僕らはここ25年くらい、18歳、19歳の人とコミュニケーションを取るのが日常生活の一部になっており、その年代の人の間で流行しているものやよく使われる表現などに関する情報にふれることも多いため、通常の中年男性よりは彼ら/彼女らの行動の変化にうまく対応できているはずと思う一方で、最新のトレンドに追いつこうとするのには時間や体力、感性などの面で限界があります。

その結果、例えば日本語小論文試験の対策を行う授業で、問題文の内容を確認しようとする際に、僕らから見れば誰でも見ているはずの映画や音楽を引き合いに出しても、こちらからのメッセージが生徒にうまく伝わらないということも起こります。ここで、生徒間のコミュニケーションが活発なものであれば、そのような大衆文化に詳しい生徒が、同年代の人の間で人気のあるものを使って話をしてくれますし、解説を十分に理解できた人が、現在よく耳にするような表現を使いながら他の生徒に伝えてくれることが期待できます。

このような点で、生徒が積極的に情報交換をすることはよいことであり、施設の中心にそれを可能にするような共有スペースを置いたことには大きな意味があると僕らは考えています。

「既卒生/2024年5月・6月卒業生コース」の概要は以下のウェブページにおいて確認できます。

【概要】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01

【帰国生大学受験セミナーの授業の特徴や内容などについて】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/info/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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