こんにちは。SOLの余語です。
SOLの教室では、今年度の帰国生入試や総合型選抜を受験する予定の人を対象とした少人数グループ指導を先週金曜日まで行い、term間の休暇にカナダやシンガポールから一時帰国した人などが参加していました。これらの入試の合否判定で重要な役割を果たすTOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験と日本語小論文試験の対策が早めに始められるのはよいことですし、今後の準備の進め方や受験を希望する入試についての確認ができたのにも大きな意味があったのではないかと思います。
少人数グループ指導はオンラインではなく、この施設に2つある教室のうち収容できる人数が少ない方で実施しましたが、生徒の数を一定の数に限定し対面で授業を行うのは学習サポートの効果を最大化することにつながると改めて感じさせられる場面が多くありました。例えば、IELTSやTOEFL iBTのReading対策を行うアカデミックリーディングという授業では、本番と同様の形で問題を解いた後、英和辞書などで意味が分からなかった単語や表現の意味を調べたり、文の構造などについて授業内で質問したいポイントを確認したりするという形で授業前の準備をすることを推奨しています。
今回のような形で授業を行うと、その時間内での生徒の様子と同時に、授業に向けた準備の段階で彼ら/彼女らが教材にどのようなことを書き込んだのかを見ることができます(zoomなどのアプリを使った場合、PCに接続できるカメラを複数台持っている人はほとんどいませんし、視認できるようなサイズで2つのものを同時に表示することもできないので、これらを同時に確認するのは難しくなります)。ここで、どのような単語や表現を調べているか、そしてそれらがどのような意味で使われていると考えているのかが分かれば、生徒が意味や用法が分かる語彙をどれだけ蓄積できているのか、全体の内容や流れを踏まえる形で文章を読み進める力がどれだけ身に付いているのかを把握することができます。
また、構成する要素が複雑に入り組んでいる文をどのように整理しようとしているかを確認できることで、解説の必要性が高い文法項目が何かを僕らが考えることができるようにますし、例えば、TOEFL iBTやIELTSのスコアや高校の成績、授業内での様子などから英語の運用の様々な側面について習得しなければならないことが多くあると推測されるにもかかわらず、教材に書かれたメモがそれに見合ったものになっていない場合には、適切なタイミングで自分が知らないことを一つ一つ確認する形で学習を進めるような意識付けを行ったり、そのための具体的なアプローチについての話をしたりすることも可能になります。
参加できる人の数を一定の水準に抑え対面で授業を行うことで学習の効果を最大化できるのは、日本語小論文試験の対策にも当てはまる話です。そのため、6月下旬から始まる帰国生大学受験セミナーのグループ指導も、定員を16名とした上で、基本的に生徒が教室で授業を受けるという形で実施したいと考えていますが、東京の世田谷区にある施設に通うことは、家族が海外にいたり自宅が遠方にあったりするため難しいという人がいるかもしれません。
詳しくは、今後、「SOLからのお知らせ」でも紹介する予定ですが、SOLでは、教室から徒歩1、2分のエリアにシェアハウス的な宿泊施設を確保してありますので、このような事情がある人にはそこに泊まることを検討してもらえればと思います(この宿泊施設の利用に関心がある方は、この記事の最後にリンクが貼ってあるフォームなどからご連絡ください。よろしくお願いいたします)。
なお、現在の教室の様子を写真で確認したい人は、SOLのFacebookやInstagramのページを定期的に更新していますので、そちらを見てもらえればと思います。よろしくお願いいたします。
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現在の教室の状況について(2024年4月8日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 292―
(2024年4月8日 19:30)