既卒生/2024年5月・6月卒業生コースについて(4) ―SOLからのお知らせvol.336―

(2024年2月23日 18:30)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、SOLの帰国生大学受験セミナーでは、教室で受験準備を行っている人の数が最も多い「既卒生/2024年5月・6月卒業生コース」の「1学期」(6月24日~8月30日)でも教師:生徒が2名:20名くらいになるのが通常であるため、僕らが生徒一人ひとりの帰国生入試や総合型選抜に向けた取り組みの全てに関わることができるという話をしました。例えば、僕らは日本語小論文試験対策の授業で提出される答案を書き直したものも含めて全て添削することが可能になり、それが生徒の学力のあり方を正しく把握できることにもつながります。

僕らが添削を行っているものは、日本語小論文の答案だけではなく、英語の授業で生徒が作成する英語エッセイや上智大学外国語学部の海外就学経験者入試や中央大学法学部の英語運用能力特別入試で見られるような英文和訳の答案も含みます。このような形でサポートをすることを通じて、生徒一人ひとりの状況に合った学習プランを適切な形で提示できるようになるだけでなく、どのような大学や学部・学科にどの程度の学力を持った人が入学できるのかを理解できるようにもなります。そして、そのような経験知を蓄積することによって可能になるのが、進路相談で確かな情報を生徒に提供することです。

2023年度の帰国生大学受験セミナーで学んだ生徒の中に、帰国生入試や総合型選抜の対策について指導を行う塾にいくつか在籍した経験がある人がいます。この生徒から他の塾でどのような取り組みが行われているかを聞くのは僕らにとっても有意義なことだったように思いますが、彼女から聞いた話で印象に残っているのが、9月前半に早稲田大学政治経済学部のグローバル(海外就学経験者)入試が実施された後に、ある大手の塾でこの入試の対策を行う授業を担当する教師が論文審査でどの程度の正答率であれば1次試験を通過できるかを訊かれた際に「今年度の問題であれば満点を取らなければならない」と答えたというものです(生徒がその塾に残った友達に聞いたものなので表現が正確かは分かりません)。

僕はここ10年以上、SOL帰国生大学受験セミナーの「早稲田大政経入試対策」という授業を担当し、1年に2~4名の生徒が過去問を解いたものを(僕からのコメントに基づいて書き直した答案も含めて)全て添削してきた経験から、生徒が持ち帰った問題を見て、TOEFL iBTで95、IELTSで7.0以上のスコアを取っていれば5問中3問にしっかりと対応できていればいいという感触を持っていました。そして、実際に政治学科や国際政治経済学科に合格した生徒が当日に作成したものを再現してもらったところ、彼女たちの答案はいずれも僕が正しく答えられなければならないと考えたもののみにうまく対応できたものになっており、僕の推測が正しいものであったことが確認できました。

上で見たような大手の塾の教師の認識と実態の間のズレは、その後にある入試に向けて生徒の気が緩まないように鼓舞したということでなければ、授業を担当する人と答案を添削する人が異なる体制の中で、両者の間において情報が伝達されていないことから生じていると考えられます。日本語小論文試験の出来はTOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験の成績とともに帰国生入試や総合型選抜の合否を決めるものになりますが、一般的に18、19歳の人が日本語小論文試験で見られる問題にどのように対応できるのかに加えて、それぞれの入試の合格者がどのような水準の答案が作成できたのかが分っていないと、一つひとつの大学や学部・学科で合格に必要なものを正しく推測することが難しくなります。

SOLの帰国生大学受験セミナーでは、「生徒が安心して学習に取り組めること」を目指していますが、そのためには学習目標に関する正しい情報を生徒にできることが必要不可欠です。そのため、2024年度の帰国生大学受験セミナーでも全ての答案を2名の教師で添削していきたいと考えています。

「既卒生/2024年5月・6月卒業生コース」の概要は以下のウェブページにおいて確認できます。

【概要】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01

【帰国生大学受験セミナーの授業の特徴や内容などについて】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/info/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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