2024年11月卒業生コースについて(4) ―SOLからのお知らせvol.317―

(2023年11月2日 18:20)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、帰国生入試や総合型選抜の受験準備では、特にその初期の段階において、例えば日本語小論文の答案を作成しようとする際に、問題文から読み取りが正確なものか、自分の主張やその論拠が適切なものかといったことを確認したくなるのが通常であるものの、日程や時間の決まっているオンラインの個別指導で教師がそれに柔軟に対応することが難しいという話をしました。このような点からもオーストラリアやニュージーランドなどの高校に在籍している人には帰国生大学受験セミナーの「2024年11月卒業生コース」で12月4日から2ヶ月間実施する少人数制グループ指導への参加を検討してもらえればと思います。

さて、SOLの教室では、教師と生徒が一緒に授業外の時間を過ごす共有スペース(最も多くて15人くらいが一度に入ることができます)が中心になっているということを以前の記事でもお知らせしました。授業が終わった後は、この施設にある大小2つの教室を自習をする人のために開放していますが、授業を担当していない教師にいつでも質問できるということもあり、共有スペースで自習を行う人が例年少なくありません。教室から徒歩圏に確保してあるシェアハウス的な施設に宿泊している人の中には、食事を取る時間も含めて、1日7時間くらいをこのスペースで過ごすという人もいますし、遊びに来るOBOGからは「そこにいると安心できる」という声も聞かれます。

僕らは、共有スペースで生徒からの進路に関する相談や宿題として彼ら/彼女らが取り組んでいる課題についての質問に対応したり、教材の作成をしたりしていますが、それと同時に、授業外で生徒とともに過ごす時間を一人ひとりの人がどのような形で自習をしているのかを観察する機会と捉えています。そのような形で時間を使うようにしている理由としては、そこで得た理解を基に、生徒一人ひとりの特徴に合わせた形で学習の進め方に関するアドバイスができるようになることが挙げられます。

例えば、帰国生入試や総合型選抜において提出が求められることの多いTOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験の対策の一環として、意味や用法が理解できる語彙を蓄積するために市販されている単語帳を用いた学習に取り組んでいるという人は少なくないかと思います。このような取り組みでは、一冊の単語帳の最初から最後まで一通り目を通した上で、もう一度始めから復習することを繰り返すという方法を採る人がいますが(日本の中学生や高校生は「何周目」という表現をよく使うようです)、人間が1日で長期記憶に留めることができるものの量は限定的であることを踏まえると、新しく触れるものの数を抑えて以前に学んだものの復習を多めに毎日を行っていくことが必要になります。

また、単語の学習に関する学術研究においては、思考するというプロセスを挟むことが知識を記憶により効率的に定着させることにつながるという有力説があります。しかし、それをどのような形で具体化するかについては、文中にあるものの意味を考える、日本語で書かれた意味に共通したイメージを考える、語幹と接頭辞、接尾辞の組み合わせで考えるといったように様々な選択肢がありますし、日本の中高生の間でよく見られるような何度も音読しながら書くという方が自分に合っているという人もいます。

このように、望ましい学習の進め方は個人の学習面での特徴や体験によって異なるため、まずは自習を行っている様子を見ることを通じてそれを把握するのが、生徒が学習に対して手応えを感じられるようになるのかを検討するのに重要なことだと考えています。これも日程や時間の決まったオンラインでの個別指導で行うことが難しいものなので、オーストラリアやニュージーランドなどの高校でこれから最終学年に入る人には、「2024年11月卒業生コース」の12月初めから始まる少人数制グループ指導に参加して、受験準備の1歩目をよりよい形で踏み出してもらえればと思います。

なお、「2024年11月卒業生コース」の概要は以下のウェブページにおいて確認できます。

【2024年11月卒業生コース概要】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course2/index.html#c01

【帰国生大学受験セミナーの授業の特徴や内容などについて】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/info/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

トップへ戻る