こんにちは。SOLの余語です。
前回は、SOLの帰国生大学受験セミナーでは集団授業がほとんどである時期においても、生徒一人ひとりが自分の状況に合った形で学習を進められているかを重要視しているという話をしました。それを示す取り組みの一つが、個別学習プランの作成などを通じて教師と生徒が何にどのような形で、またどのようなペースで取り組んでいくのかを随時確認することであり、OBOGからは、僕らが提案したことは入試に対応するのに適切なものであるという評判を耳にすることが多いです。
先日お知らせした今年度のものを含め、これまでの生徒の合格実績を見ても、彼ら/彼女らの評価は概ね正しいものであると言っていいように思いますが、僕らがこのような形で学習の方向性を生徒に示すことができるのには、SOLの帰国生大学受験セミナーの主な特徴の一つである「帰国生入試や総合型選抜の受験準備のあらゆる局面について2名の教師がサポートする」ということが関係しています。
通常の予備校や塾では、一人ひとりの生徒の状況に寄り添うことがアピールポイントになっている場合でも、受験準備のサポートを、受験に関する方向性を決めるための個別面談、日本語小論文や英語の授業、生徒の質問への対応、答案の添削などといった形で分節化し、別々の人が担当するのが通常です。そして、これらの人々が目の前にいる生徒が置かれた状況に関する情報を共有できておらず、どのような人に対してどのようなサポートを行うべきかを把握している人もあまりいないという話は大手の塾で授業を受けた経験のある生徒などからよく聞きます。
このような分業制は一見、「専門性のあるスタッフが揃っている」という印象を与えるかもしれませんが、一人ひとりの生徒の学力のあり方を総合的に把握することができない状況(日本語小論文試験のように対応する力を数値化することが難しいものが帰国生入試や総合型選抜には含まれていることに注意する必要があります)では指導に関わる「専門知」を蓄積することは困難です。また、これは、試験本番の日に向けてどの生徒がどのような力を伸ばす必要があるのかを考えるための材料を十分に持っている人がいないことを意味するので、学習をどのように進めて行くべきかについて的確な指導を行うことも困難になります。
そのため、SOLの帰国生大学受験セミナーでは、2名の教師が集団授業や個別指導を担当するだけでなく、帰国生入試や総合型選抜の受験に関する相談の対応や教材の作成もしくは選定、(日本小論文や英語のessayの書き直しのものを含む)答案の添削などのサポートなどを全て行っています。このように、僕らが一人ひとりの生徒の学習に様々な形で関わることによって、彼ら/彼女らが置かれた状況を総合的に把握することが可能になりますし、それを踏まえて、学習の進め方についての的確なアドバイスができていると考えています。
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現在の教室の状況について(2023年10月23日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 260―
(2023年10月23日 19:45)