こんにちは。SOLの余語です。
前回は、今年度のSOLの帰国生大学受験セミナーにおいて、公立の学校でスクールカウンセラーをしているOGが生徒の精神状態を安定させるためのサポートしに教室に来てくれる予定だという話をしました。このような役割を担ってくれる人にいてもらうことにした背景には、ここ数年、生徒の中に中学受験をした時や英語圏の国への留学生活で強いストレスを感じたり自己肯定感が低下したりした人が増えており、それによって帰国生入試やAO入試の準備だけでなく、その後の人生においてもネガティブな影響を受ける可能性があると考えていることがあります。
さて、SOLの教室には、2021年度から大学生のアシスタントが1人おり(2020年度に帰国生大学受験セミナーの授業を受けた人です)、研修をしっかりと行った後にTOEFL iBTやIELTSの対策の授業を担当してもらったり、教材作成などのサポートをしてもらったりしてきました。そして、今年度からはもう1名学生アシスタントを加えることにしたのですが、彼は今のところ、海外での生活が長かったため小論文試験のための教材を一人で進めることが日本語運用能力の点で難しい生徒と一緒に課題に取り組む(生徒が問題文を音読するのを聞いてもらって、正しく読めなかった言葉の意味を確認するのが中心です)という仕事を引き受けてくれています。
教室を三軒茶屋から代沢に移してからこのような形で教室の活動に参加する大学生が増えているのには、教師が前島と僕の2人だけだとできることに限界があることもありますが、生徒が他の人とコミュニケーションを取る機会をより前向きになるのではと考えていることがより大きな理由です。僕を「話しかけやすい人である」とこれまでの生徒の多くが評価しているようである一方で、外見などに年齢相応(今年で47歳になります)な側面があるため、何か話したいことがあっても躊躇してしまうという人が一定数はいる印象を持っています。
また、現在の生徒を取り巻く社会的な環境は僕らが18、19歳であった頃のものとは多くの点で違いがあり(僕が高校生の頃は携帯電話もインターネットも一般人が利用できるものではなかったですし、SNSやNETFLIXのようなものは存在しませんでした)、そのような面で共通点が見出せないが故にコミュニケーションが取りづらいと考える人もいるかと思います。この点、大学に今在籍している人であれば、彼ら/彼女らと年齢が近いですし、これまでに蓄積してきた社会的な体験に重なるものがある可能性が高いため、距離感を縮めることが容易であると感じられるのではないかと考えています。
それに合わせて、大学生と定期的に交流することによって、自分が近い将来どのような人物になりたいのかという形で目標を設定できたり、大学での授業の様子などを具体的に理解したりすることができるようになり、それが生徒の学習へのモチベーションを高めるのを僕らは何度も目にしています。先日も何人かの生徒が大学生アシスタントが現在受講しているオンラインでの講義の音声データを共有してもらったようですが、彼らの中にはそこで扱われている学問のアプローチが大変面白く感じられたので、受験する学部・学科の候補の一つにしたいと言っている人がいました。
このように、生徒にとって良い効果が期待できるため、今後も教室の運営に大学生が参加してもらう機会を増やしていけたらと考えています。
なお、現在の教室の様子を写真で確認したい人は、SOLのFacebookやInstagramのページを定期的に更新していますので、そちらを見てもらえればと思います。よろしくお願いいたします。
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現在の教室の状況について(2023年7月10日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 252―
(2023年7月10日 19:30)