こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、「既卒生/2023年5月・6月卒業生コース」の1学期(6月26日~9月1日)から始まるグループ指導において、小論文試験対策の授業で出された課題に関して本やインターネットで調べたり、添削された答案に付けられたコメントを踏まえて書き直しを行ったりすることに授業が終わった後の自習時間の中で生徒が取り組んでいるという話をしました。どちらも小論文試験で評価の高い答案を書けるようになるために重要なプロセスであり、僕らもここで出てきた質問などへの対応に時間を使うようにしています。
さて、帰国生入試やAO入試には、TOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験の成績と小論文試験の出来で合否が判断されるものが多くあります。このうち、後者に関しては入試を実施している学部・学科が専門領域としているものに強いつながりを持つトピックに関する文章が出題されることが一般的で、それを正しく読み解いていくためにどのようなインプットを行うべきなのかは受験を考えている入試によって異なります。それに加えて、大学が作成した国語試験や外国語試験を実施したり、受験生に試験会場で課題を渡してプレゼンテーションを行わせたりするなど、他の大学や学部・学科の入試にはない特徴を持つものも見られます。
また、上で見たような入試のあり方に対応する力も生徒によって大きな違いがあります。例えば、海外に渡航する以前の段階で中学受験のための塾に通っていてそこで学力についての一定以上の評価を得ていたり、自分なりに様々な本を読む姿勢が身に付けていたりする人は、小論文試験で出題されるような文章で見られる語彙や表現に対する理解がすでにある程度あることが少なくありませんし、社会や個人が直面している問題に関するインプットなどについても同様のことが言えます。一方で、このような条件を満たすことができていない、もしくは海外で生活して期間が長くそこで日本語にふれる機会を十分に確保できなかったというようなケースでは、基礎的な事項から一つ一つ確認していかないと、文章の内容がほとんど理解できなかったり、授業での解説が難しいものに感じられたりといったことが起こる可能性があります。そして、このような違いは学習の多くの局面において様々な形で見られるものです。
このような状況を踏まえると、帰国生入試やAO入試の受験準備のサポートにおいては、全ての人が共通して取り組むものを用意するだけでなく、個人のこれまでの状況に合わせた形で考えた学習のあり方を考えていく必要があります。そのため、SOLの帰国生大学受験セミナーでは、月の始めに一人ひとりの生徒が教師と相談した上で、自分なりの学習プランを作成することにしており、1ヶ月の間にどのような本を読むか、漢字の練習帳や日本語読解、TOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験の問題集などをどのようなペースで進めて行くのかといったことに関する具体的な目標を設定しています。そして、それに従って個人別の課題をこなしていくことが授業が終わった後の自習時間に行うことの一つになるのです。
なお、「既卒生/2023年5月・6月卒業生コース」の日程や授業料などについては以下のページも参照してください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01
それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/
「既卒生/2023年5月・6月卒業生コース」の概要について (13)―SOLからのお知らせvol.299―
(2023年4月19日 19:45)