こんにちは。SOLの余語です。
前回は、SOLの帰国生大学受験セミナーにおいて、生徒の受験準備のサポートの一環として、健康状態に関するアドバイスをしていることを紹介しました。帰国生入試やAO入試を受ける人の中にはその準備期間が3、4ヶ月しかないという人が多くいますが、そこで十分な成果を上げるには様々な活動を支える身体の状態が良好であることを望ましいと思われます。しかし、現代社会ではそれを阻害する要因が存在してしまうため、そのような状況がなかなか実現できないケースにどのように対処するかが重要になるのです。
受験生が直面する健康上の問題と言うと、ここ数年は新型コロナウィルスの感染拡大があり身体に関するものに注目が集まっているように思われますが、以前の記事でも繰り返し述べている通り、精神状態の不調を抱えている人が増えているという印象があります(一年間に通う生徒が20名程度の小さな教室ですので、全体的な傾向を把握するにはサンプルのサイズが小さいかもしれませんが)。彼ら/彼女らがそのような状態になっているのには、中学受験に代表されるように、発達段階として過剰なプレッシャーに耐久性がない段階から厳しい競争に放り込まれてしまっている場合もあれば、母語ではない言語が主に使用される環境で生活することでいかに精神的な負担がかかるものかについての説明を十分に受けていない状態で単身留学することを決めてしまったという場合があるなど、様々な要因が見られます。
ただし、精神状態が健全なものになっていないことは個人の生活に大きな支障をきたすのはもちろんのこと、帰国生入試やAO入試の受験準備において満足できる成果を出すために必要な学習に充てる時間を削ってしまうという点で望ましくないものです。また、これらの入試を「コミュニケーション能力が様々な形で試されるもの」であると僕らは考えていますが、精神的な問題に直面している人の中には、周りにいる人とコミュニケーションを取ることに消極的な姿勢を見せるようになる人が少なからずおり、多様な考えを持つ人とどのように向き合っていくかについての経験を得ることが難しくなるという点でもネガティブな影響を及ぼすものだと考えられます。
僕らには教室に通ってくる年齢層の人の精神面でのケアに関する専門的な知識がある訳ではありません。従って、僕らにできることはこれまでに同じような問題に直面している生徒と接する中で、彼ら/彼女らの気持ちをどのようにしたら前向きなものにすることができるのかについて試行錯誤してきた経験を踏まえてじっくりと対話するということになります。また、僕らが理解できる文献を読む限り、ある人の精神的な状態は適切な生活リズムを定着させることができるか、このところ脳内物質の生成と深い関連があるとされる腸内環境を食生活などを通じて整えることができるかによって大きく作用されるようです。このような意味でも、受験準備のサポートの一環として、生活リズムなどに関するアドバイスを行うことが重要だと考えていますし、それに合った形で受験生活を送っている人の姿をこれから準備を始める人に見てもらうことは貴重なことなのだと思います。
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現在の教室の状況について(2023年2月27日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 232―
(2023年2月27日 19:00)