法政大学経済学部や法学部国際政治学科の英語外部試験利用自己推薦入試について ―帰国生大学入試についてvol. 355―

(2023年2月3日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、法政大学グローバル教養学部(GIS)の自己推薦12月入試の概要をお知らせしました。この入試を海外の高校を卒業した人が受験する場合には学部が指定する大学入学資格を取得することが必要になりますし、出願手続きや試験に向けた準備による負担が比較的軽減されるS資格を取得するためにTOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験の成績をどの水準まで伸ばすべきなのかを入試要項で早目に確認した方がいいでしょう。

さて、この大学では経済学部や法学部国際政治学科が「英語外部試験利用自己推薦入試」という名称で、TOEFL iBTやIELTSのスコアに関する条件を満たすことができる人に出願資格を与える入試を行っています。どちらも2つの段階で合否の判断が行われますが、第1次選考の書類審査では、志望理由を説明するものに、前者が日本語で2000字、後者が英語で1000 wordsという字数指定を設けており、これらの書類がこの後の面接試験でも試験官が質問を考える際の材料として使われることを考えても、海外での生活の中で取り組んだことを踏まえながらしっかりとした内容の文章を作り上げるべきということになると思います。

経済学部では、書類審査を通過した人を対象に第2次審査として小論文試験と面接試験を実施しています。小論文試験では、過去問を大学のホームページで入手できるのでそちらも確認してもらえればと思いますが、試験が実施される年度において経済学の研究者が注目する可能性が高い時事問題などを扱う文章を読み、そこで展開された主張に対する自分の考えを800字くらいで述べる問題が出題されます。他の大学の経済学部のものと大きく変わるところはないため、特別な対策を行う必要はないでしょう(これについては面接試験も同様で、過去に受験した人に聞く限り、一般的な方式で実施されるようです)。

法学部国際政治学科の第2次審査は、新型コロナウィルスの感染拡大が国際的な問題になってからいくつかの大学が導入したオンラインでの面接試験のみになります。この試験では、冒頭の5分間で自分に関するプレゼンテーションを行うことになっていますので、海外での生活で経験したことや参加したボランティアなどの社会的な活動、試験時までに習得した能力などについてまとめて話ができるようにした方がいいと思います。

この入試の出願手続き期間は、経済学部が10月中旬、法学部国際政治学科が9月下旬から10月初旬となります(今年度は、前者が2022年10月11日~10月21日で、後者が2022年9月27日~10月7日でした)。提出する書類に特別なものはありませんが、上でも述べた通り、志望理由書の字数が多いので、スケジュールを確認して作成作業を進めていくようにしましょう。

それでは、日本の大学の帰国生入試やAO入試の受験に関してご質問などがありましたら、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。

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