現在の教室の状況について(2022年5月23日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 190―

(2022年5月23日 18:45)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、我々が日本の大学の英語を主な使用言語とする9月入学プログラムに入ることを希望している人が志望理由を述べるエッセイの作成をサポートする中で、大学や学部・学科によって高く評価されやすいものがあることに気付くことができると述べました。一つの例として上智大学国際教養学部(FLA)を挙げましたが、高校生活の中で様々な活動に取り組んだ受験生を好む大学や学部・学科は少なくないと思われます。

4月入学者を対象にした帰国生入試やAO入試の中には、「活動報告書」といった形で高校に在籍している期間に取り組んだ活動がどのようなものかを説明することを求めるものがあります。例えば、慶應義塾大学の総合政策学部や環境情報学部が実施するAO入試では、HP上の「活動報告」という欄に文章を入力するだけでなく、自己アピールすることが求められる「自由記述」という書類にも出願手続きまでに行った活動に関する情報を入れるのが一般的ですし、早稲田大学政治経済学部のグローバル入試でも活動の実績や志望理由について述べる書類の作成が求められます。

このような書類の中で、社会的な評価が高い活動(例えば、何らかの賞をもらったり資格を得たりしたということです)が挙げられないことが合否の判定の際にマイナスに働くと考えている人は、これまでの生徒の話を聞いたりインターネット上の情報を確認したりする限り多いようです。特に、慶應義塾大学SFCのAO入試では、その要項の中で、小論文コンテストや文学賞、数学オリンピックなどの慶應義塾内で実施されていたり社会の中で認知度が高かったりするコンテストで入賞していることが一次選考となる書類審査が免除される条件とされているので、そのような印象が強まってしまうことは無理がないことだと思います。

しかし、実際にどのような内容の書類を提出した人が合格しているのかを見ると、「活動報告書」に入れるものが人目を引くような実績でなくても、それが大学で学びたいことと強い関連性を持っているのであれば問題がないことが分かります(もちろん、その学びたいことが社会的、個人的に大きな意義を持っており、大学のカリキュラムの中で理解が深められるものであることを志望理由書で説明できることが前提となります)。例えば、今まで早稲田大学政治経済学部のグローバル入試に合格した人の中には、海外に単身留学したことだけを活動として報告した人がいますし、慶應義塾大学SFCのAO入試では海外に滞在した中で伸ばした英語運用能力を証明するものに合わせて、ボランティア活動に1週間だけ参加し逸れを主催した団体が発行した書類を提出したというケースもあります。

これらの入試に出願するのにどの程度の活動実績が必要になるかを正しく把握していないことは、本来であれば合格が期待できる人が受験をあきらめることにつながる可能性があります。そのような点で、我々は出願手続きの際に提出する書類の作成のサポートも細かく行うことが重要だと考えているのです。

さて、東京23区やその近郊では、どの曜日でも新型コロナウィルスに感染した人が前の週を大きく下回るようになりました。最近は週末になると、様々な年代のOBOGが4~6人くらいの規模で教室に集まるようになり、基本的に日曜日以外はにぎやかな雰囲気になっていますが、それ以上の数の人が集まるのはまだリスクがあると考えられますので、その点に注意したいと思います。

それでは、帰国生の大学受験やSOLの帰国生大学受験セミナーなどに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

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