こんにちは。SOLの余語です。
前回までの記事では、日本の大学の帰国生入試やAO入試で出願資格を得るための条件について入試要項などで確認する際に注意すべき点を説明してきました。海外の高校に卒業までの3年間在籍した場合には問題がないと判断されることが多いのですが、TOEFL iBTやIELTSといった外国語運用能力試験の成績に関して一定の水準以上であるといった条件が付くことも少なくありません。これから受験する大学や学部・学科を検討する人に参考にしてもらえればと思います。
さて、オーストラリアやニュージーランドの高校に通う人の中には、帰国生入試やAO入試の受験対策を具体的に始めた人もいるでしょうが(SOLの帰国生大学受験セミナーでも「2022年11月卒業生コース」の1学期が先週終了しました)、カナダやアメリカ、イギリスなど北半球の国では高校を卒業する時期が段々と近づいてきていますし、日本の高校でこれから高校3年生になる人は最終的な進路決定をする段階に入ったことでしょう。そのような環境にいる人の中には、今から大学受験の準備を進めておきたいと考える人もいるかと思います。
そこで、今回から数回の記事で、今の時期に4月入学者を対象とした帰国生入試やAO入試の受験に向けた準備として何を行うべきかということを説明していく予定です。当然のことではありますが、大学には高校の卒業資格を得ていなければ入学できませんので、そのための学習をすることは必要不可欠ではありますが、それに加えて以下のようなものがこれから6月後半までの間に取り組むべきものとして挙げることができます。
〇TOEFL iBTやIELTSなどの外国語運用能力試験の対策
〇大学入学資格取得のための統一試験の対策
〇日本語小論文試験対策
〇ボランティア活動などの社会活動への参加
これまでの学習状況によってどれに力を入れるべきかは異なってきますが、次回の記事では、多くの人にとって最も優先度が高いと思われる外国語運用能力試験の対策について述べようと思います(なお、この夏に受験を控えている場合でなくても、取り組むべき事項はほとんど変わりません。海外での高校生活に馴染んだという感触を持てているのであれば、特に英語運用能力試験の対策はできるだけ早い段階で始めた方がいいことですので、最終学年にまだ入っていない人にも今後の記事を参考にしてもらえればと思います)。
それでは、日本の大学の帰国生入試やAO入試の受験に関してご質問などがありましたら、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。
【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html
今から帰国生入試やAO入試に向けて準備すべきことについて(1)―帰国生大学入試についてvol. 311―
(2022年2月4日 15:25)