こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回までの4回の記事では、オーストラリアやニュージーランド、フィジーといった南半球の国の高校に在籍している人を対象とした「2022年11月卒業生コース」の概要をお知らせしました。これらの高校で学んでいる人は、高校の授業の日程や帰国生が多く受験する入試が実施される時期の関係で不利な立場に置かれることになります。すでに12月、1月にグループ指導を行う1学期は終了しましたが、日本の大学の帰国生入試やAO入試の受験準備を行う人には早めにご連絡いただければと思います。
さて、SOLの帰国生大学受験セミナーの今までの生徒には、一般的に「帰国生」と言う場合に想定される保護者の海外転勤に伴って海外の高校に在籍することになったという人もいますが、人数が最も多いのは、カナダやアメリカ、イギリスなどの北半球の国の高校に単身留学した人です。これらの人の帰国生入試やAO入試の受験に向けたサポートは「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」で行っていますが、今回はその1学期より前の時期に行う授業の概要をお知らせします。
〇1学期以前(2022年1月4日~6月17日)
北半球の高校に通う人は一般的に5・6月の時期に高校を卒業し、その後は受験準備に専念できるため、南半球の国の高校に通う人に比べると有利な状況にあるのは確かです。しかし、帰国生入試やAO入試では、出願手続きで提出が求められる英語運用能力試験の成績について、TOEFL iBTであれば80台中盤、IELTSであれば6.0という水準を上回っていない場合、合格可能性がある大学や学部・学科が著しく少なくなってしまいます。また、これよりもスコアが高いものであればあるほど、日本語小論文試験の準備が順調に進めば、合格が期待できるものは増えていきます。
この点、これらの試験の対策については、高校を卒業する直前もしくは卒業した後に行えばよいと考えている人は少なくないようです(2021年度の生徒でも5、6名がそのように考えていました)。しかし、英語運用能力試験のスコアアップを阻む要因には、多くの人が想定している英語にふれた経験が十分でないことだけでなく、単語や表現に関する知識や文法の理解の不足から母語である日本語運用能力の問題まで様々なものが考えられ、成績を伸ばすのに時間がかかる可能性があります。また、上で述べた水準は、高校卒業後に日本語小論文対策に集中できることが前提になっていますし、出願手続きが始まってしまうとそこで生じた問題の対応に時間が費やされることがあるため、TOEFL iBTやIELTSに向けた準備はなるべく早い時期に始めることが重要になります。
「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の1学期以前は個別指導のみで、日本時間の9時半から19時半まで授業を実施することができますが、海外にいる間はオンラインで週1、2コマ(カナダやアメリカであれば授業の実施に時差は問題にならないようです)、日本へ帰国後に対面で週3~6コマ、TOEFL iBTやIELTS対策を行うというのがよくある受講パターンです。その具体的な内容については、生徒一人ひとりが英語運用能力を伸ばすにあたってどのような問題に直面しているか(多くの予備校や塾では英語にふれた体験が不足していることに焦点を当てた形でプログラムを組んでいるようですが、それでは英語圏の国や地域に滞在した年数が長いのに英語運用能力試験のスコアが伸びないという度々見られるケースに対応できません)、これらの試験の対策に使うことのできる時間がどれだけあるか、どのような大学や学部・学科に入りたいのかといった点を踏まえて個別に決めています。
また、すでにTOEFL iBTで95、IELTSで7.0以上といったスコアを持っている人は、中央大学法学部の英語運用能力特別入試のように英語試験があるという場合を除いて、英語の学習をする必要性は受験対策ということだけ考えるとありません。しかし、日本の中学校や高校の入試には日本語で文章を書く試験がない、海外での生活が長くなる中で自分の日本語運用能力に不安が抱えるようになったといった理由から小論文試験対策を早い段階から始めたいと考えている人もいるかと思います。そのような場合でも1学期以前の個別指導は受講してもらえますので、関心のある方はこの記事の終わりにあるフォームなどからご連絡ください。
なお、この学期の詳細については、以下のページをご参照ください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01
それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/
「既卒生・2022年5・6月卒業生コース」の授業について(1)―SOLからのお知らせvol.241―
(2022年2月2日 18:45)