現在の教室の状況について(2022年12月12日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 220―

(2022年12月12日 20:00)

こんにちは。SOLの余語です。
11月28日の記事では、保護者が帰国生入試やAO入試の受験に前のめりになっている人ほど学習意欲を引き出すことが難しいという傾向が、今年度のグループ指導を受けた生徒の様子からも確認できたと述べました。これらの入試でよりよい成果を出すために必要な英語運用能力試験や小論文試験の対策はそれなりの負担を学習者に課すことが多いですが、受験に向けた準備を「他人事」と捉えてしまう機会を与えてしまうことで、それに直面することから逃避してしまう可能性が出て来るのです。

上のようなケースは以前から見られるものである一方で、最近、保護者と生徒の関係が良好なものでなく、それが受験に向けた準備に悪影響を及ぼすということが毎年のように起こるようになった印象があります。SOLの教室で学んでいる人のほとんどは18、19歳ですが、これくらいの年齢になると、身の回りのことについて自分で決めていきたいと考えるようになる人が増えていきます。それに加えて、英語圏の国や地域の高校に単身で留学していた人の場合、日常生活や学校での学習のあり方について試行錯誤をした結果、自分なりのスタイルを確立している人も少なくないように思われます。

このようなことを踏まえると、帰国生入試やAO入試でどのような大学や学部・学科を受けるかをすでに決めている人や自分なりに検討したいと考える人がいるのは当然の話ですし、僕らと相談した上で受験に向けた準備の進め方を決めていきたいと思っている人が多くいます。ここで、保護者が子どもの大学受験に前のめりになって色々と口を出すと、彼ら/彼女らはそれに強い反発を見せるようになります。そして、それが「親に決められたことに従いたくない」と言って受験に向けた準備に背を向けることにつながることがあるのです(「親が喜ぶ姿を見たくないので勉強はしたくない」という発言をする人もいました)。

また、このところ、単身留学をしている人の中には、中学受験や高校受験で志望順位が高いところから合格がもらえなかったことを挽回するために海外の教育機関で学ぶことになったというケースが見られるようになりました。このような人の中には、保護者に強く促され中学受験をした結果大きな精神的な負荷を課せられた上に、他に選択肢を与えられなかったために仕方がなく海外に渡航することになったと海外への留学を捉えている人も一般的に想像されるよりも多くおり、彼ら/彼女らの大学受験の準備に保護者が強い姿勢で介入してしまうとその悪印象から生じる反発心に「油を注ぐ」ことになってしまいます。

保護者も自分が10代後半だった頃を振り返ってみれば分かることだと思うのですが、大人がよかれと思ってやったことが子どもにはそのように評価されないということは珍しくないのです。子どもの受験に向けたサポートに保護者は慎重な姿勢を取った方が潜在能力に見合ったような成果が出る可能性が高いと僕らは考えています。

なお、現在の教室の様子を写真で確認したい人は、SOLのFacebookやInstagramのページを定期的に更新していますので、そちらを見てもらえればと思います。よろしくお願いいたします。

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