こんにちは。SOLの余語です。
今年も早いもので11月末になり、今年度の帰国生大学受験セミナーの生徒が今年中に受験する入試も2つだけになりました。ホームページに掲載しているスケジュールにおいて、今週は授業を行わないということになっていますが、来年の2月に一般入試を受ける人がいるため、グループ指導も個別指導も通常通りに実施することにしています(個別面談やメールでの教育相談の対応も同様です)。
これは何度もこのブログで述べている話ですが、長年帰国生入試やAO入試を受験する人のサポートをしていて問題だと思うのが、どの大学や学部・学科を受験するのか、TOEFL iBTやIELTS、SATなどを受けるスケジュールを含めて帰国生入試やAO入試に向けた準備をどのように進めていくかといったことについて保護者が前のめりになればなるほど、生徒の学習がスムーズに進まなくなるということです。大手の予備校や塾に比べると、SOLでは大学受験に関わる様々なことについて保護者に全てお膳立てしてもらっている生徒が少ない印象があるものの、例年2、3人はそのような人がおり、彼ら/彼女らから十分な学習意欲を引き出すためにエキストラな取り組みが必要になります。
今でもインターネット上には、帰国生入試やAO入試を一般入試と比較して容易に合格できるものとしているものが見られます。しかし、少なくとも首都圏の有名私立大学や国公立大学では競争が激しいものが多く見られ、それに合格するためにはTOEFL iBTやIELTSのスコアを高い水準に伸ばさなければなりませんし、受験する学部・学科が扱っている学問領域に関連した文章(保護者などがその難しさに驚くものも珍しくありません)を正しく読解し、それに対する自分の考えを明確に表現できるだけの日本語運用能力を身に付けることなどが必要になります。
このようなことを実現するプロセスに始めから楽しんで臨むことができる人が一定数いる一方で、英語や日本語で年齢相応の語彙を蓄積したり、文章全体の流れを把握する、もしくは読み手に内容が十分に伝わるような文章を作成する能力を高めたりする取り組みが(少なくともその初期段階において)大きな負担を伴うものでありストレスや苦痛を感じるという人も少なくありません。こうした状況において、帰国生入試やAO入試の受験に向けた準備を自分が主体的に取り組むべきことではないと捉えてしまうような機会を与えてしまうことは、学習を継続的に行うことを投げ出してしまうことにつながると僕らはこれまでの体験から学んでいます。このようなことを踏まえると、自分の子どもの将来が心配だという保護者の気持ちは十分に理解できますが、彼ら/彼女らが自分で準備を進めていくのを見守る姿勢が必要だと言えるでしょう。
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現在の教室の状況について(2022年11月28日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 218―
(2022年11月28日 19:00)