2023年9月以降に大学入学を目指す人を対象にした夏期の授業について(7)―SOLからのお知らせvol.272―

(2022年10月5日 18:30)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、カナダやアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドといった英語圏の国に単身留学したものの、TOEFL iBTやIELTSのスコアが期待していたほど伸びない人が少なくないことについて、外国語学習に関する研究で得られた知見を紹介しました。それを踏まえると、例えば英語を主な使用言語とする高校での学びで満足のいく成果を上げるためには、海外に渡航する前に英語の学習を一定程度行うべきです。

さて、人間はコミュニケーション能力などが発達するにつれて、自分にとって中心的な役割を果たす人間関係が変わっていくと言われています。幼児期までは両親や兄弟といった家族に支えられるのが通常ですが、その後は軸足を学校の教師やそこでできた友人に移していくのだそうです。SOLの教室で学んでいる15~19歳という年齢層の人であれば、例えば自分の生活に大きな影響を及ぼすことが予想される問題にどのように対処すべきかに関して周りにいる同年代の人や両親以外の大人に相談することが多いと思います(保護者と話していると、我々に昔よくいた「近所のおじさん」として振舞うことを期待していると言われることがあります)。

この点、高校から英語圏の国や地域に単身留学する人が、その事前準備としての英語学習に取り組んでいない場合、周りの人々と円滑にコミュニケーションを行う手段がない形で新しい生活環境に飛び込むことになってしまいます。そのような状況に強い不安を抱いていたり、その他の生活や学習に関わる問題に直面したりしても、少なくとも英語圏のネイティブの中にはそれを共有し対処の仕方を一緒に考えてくれる相手がいないため、特に英語運用能力が十分に発達するまでの間は大きな精神的負担を感じることが考えられます。実際に、外国語学習に関する研究においては、このようなストレスによって何らかの疾患が生じた事例も確認されているようです。

また、そのような状態に至らない場合でも、上で見たような負担への対応として、自分が考えていることをうまく伝えることができる言語である日本語によってコミュニケーションが取れる相手との関係に閉じこもってしまう人も少なくありません。単身留学生が滞在している地域は一定の範囲に限定されているため、そこにいる日本人がグループになって行動しているという話は以前からよく耳にしますし、ここ10年は情報機器やそこで使われる通信アプリなどが急速に発達したことにより、日本にいる友人などと連絡を頻繁に取ったり、動画共有サイトで日本語で作成されたプログラムばかりを視聴したりしている人も増えているようです。

その結果、英語圏の教育機関に在籍していても、英語にふれる量や時間が少なくなってしまい、英語運用能力が伸びず、それがさらに日本人との人間関係を重視することにつながってしまうという悪循環に陥ることになります。このような事態を避けるためには、英語圏の国や地域に渡航した段階で、すでに一定程度の英語によるコミュニケーション力を身に付けておくことが重要であり、そのためのサポートを個別指導で今後行いたいと我々は考えています。

なお、今回紹介した、2023年9月以降に日本の大学への入学を目指している人を対象とした個別指導の詳細は以下のリンク先で確認してください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course4/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

トップへ戻る