7月12日から7月16日までのグループ指導などについて―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 164―

(2021年7月12日 16:30)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、人間は自分が身近に感じられる範囲にある「謎」を人に話を聞いたり何かを読んだりすることによって解決することを通じて学ぶことに対する意欲が引き出されるということを述べました。SOLの教室で僕らが一人ひとりの生徒と話す時間を確保することの利点の一つは、彼らが日々の生活で感じている疑問をその場で解消できたり、授業の解説の中でそれを取り上げられることが可能になったりすることにあると考えています。

さて、前回の記事で紹介したタレントの伊集院光氏と『かいけつゾロリ』の著者である原ゆたか氏の対談では、人間に強い学習意欲を与えるもう1つのものとして「好きなものをとことん追求すること」が挙げられていました。そして、子どもの頃からの魚好きが高じて大学の研究者との共同プロジェクトにおいて新種の魚を発見するに至ったさかなクン(彼の話は僕らも授業中によくします)が引き合いに出されていたのですが、旺盛な好奇心を様々な場で発散させている彼の姿を思い浮かべて、上のような話が説得力のあるものだと思う人は少なくないかと思います。

「好きなものをとことん追求すること」に学習面での効果が期待できることがあるということについては、それを裏付けるような体験を僕自身もしたことがあります。僕は小学校4年生から3年間中学受験の準備のために塾に通っていたのですが、そこでの学習に大きな負担を感じていました。それに加えて、中学校に進学した際に与えられる課題の水準が小学校でのものから大幅に上がったこともあったことに加えて、高校3年生の一年間は大学入試対策に集中することを意識したカリキュラムで進度が速かったため、学ぶことに嫌悪感を覚えるようになり、大学受験時にも学習に取り組む意欲が十分に湧き上がってこなかった覚えがあります。

それでも何とか入学できるところを見つけることができたのは、受験した学部で扱われるような問題に関して日頃から関心を持っていたために小論文試験で合格に必要な点が取れたということもありましたが、英語試験で大きなリードを取ることができたことが最も大きな理由です(中学受験と同じような学習方法で対処することが求められる日本史は散々な出来でした)。そして、なぜ英語試験でよい成績を修めることができたかと言えば、中学生2年生から3年生にかけての時期をアメリカで過ごす中で、バスケットボールや野球、アメリカンフットボールといったスポーツを見ることにのめり込んだということがあります。

アメリカに滞在している間は地元のチームの試合のほとんど全てをテレビなどで観戦していましたし、選手のプロフィールを紹介したりチームの実力を分析したりする新聞や雑誌の記事を片っ端から英和辞書を片手に読んでいました(その内容を正確に理解するために必要なものであれば文法を学ぶのもそれほど苦には感じられませんでした)。その後、日本に帰国した時点ではインターネットなど一般の人が使える情報技術がなかったので、英字新聞を駅で購入したりまだアメリカにいた父から雑誌などを送ってもらったりして、高校での学習そっちのけでアメリカンスポーツに没頭する毎日を過ごしたことで、特に対策的な取り組みをすることなく大学入試の英語試験で高いスコアを取れる力が身に付いたように思います。

この点について、前島も好きなアメリカの音楽の歌詞を翻訳することで英語を学ぶ意欲が引き出されたと話しており、何か自分が情熱を傾けられるものが関係してくると学習に積極的な姿勢を見せるようになるのが人間の特徴の一つだと僕らは考えています。そのため、生徒一人ひとりのそのようなものがないかを確認できる個人的なコミュニケーションを取る時間を受験準備のサポートにおいても重要なものと僕らは捉えているのです。

さて、今週のグループ指導についてですが、東京23区やその近郊で新型コロナウィルスに新たに感染した人が急増しており、4回目の緊急事態宣言が出されることになりました。そのため、公共交通機関を使って教室に来る場合には、ターミナル駅を使わないのであれば対面で、この条件を満たせないケースではzoomなどを使ってオンラインで行うことにし、個別指導や個別面談も同じ方針で実施することとします。よろしくお願いいたします。

【個別面談お申込みフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form2.html

それでは、帰国生大学受験セミナーのグループ指導の内容や日程などに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

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