6月21日から6月25日までの個別指導などについて―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 161―

(2021年6月21日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、僕が日本の大学の帰国生入試やAO入試を受験する人の学習をサポートする中で教師:生徒が1人:1人もしくは2人という形での授業を多く担当することによって、知らない間に身に付いたり重要性を認識するようになったりしたものがあるということを述べました。それらは全て生徒の学習を効率的なものにすることが期待できるものと僕は考えており、生徒一人ひとりと様々な話題に関してコミュニケーションを取るというのがその一つです。

生徒と個人的に話をする時間を確保することで得られるものの一つが、一人ひとりの学習に関わる特性や傾向に関する理解です。例えば、帰国生入試やAO入試でよい結果を得るために必要なものとして英語運用能力試験の成績を高めることが挙げられます。そのための取り組みにおいて海外の高校で学んでいる人の多くが直面する問題にreadingのスコアがなかなか上がらないことがありますが、これを克服するプロセスでは語彙・表現に関する知識や文を構成するルールなどで分かるものを増やしていくことが大きな役割を果たします。

この2つのもののうち、後者に関しては問題として与えられる一つ一つの文の構造などを分析するといった取り組みが必要になりますが、生徒の中には日本語を主な使用言語とする学習環境においてそのような力を伸ばす機会を十分に与えられなかった人がいます(日本の特に公立の学校で行われる授業が相変わらず製造業が主要な産業だった時代に有効だったもののままで「脱産業化」の時代に対応したものになっていないことは度々指摘されるところです)。また、英語圏の国の高校などで学習する中で、一日処理しなければならない情報の量に圧倒されてしまい、特に英語で書かれた文章を読む際に文の形などを分析することが習慣として定着していないというケースも少なくありません。

本来であれば、このような分析的な視点が身に付くように指導できることが望ましいのですが、そのための取り組みには長い時間がかかる場合がある一方で、高校での学習についていくのに精いっぱいという日々を送っているうちに英語運用能力試験に向けた準備が後回しになってしまい、短期間で目標のスコアを出さなければならなくなってしまうことは珍しいことではありません。学習に取り組める期間が短い上に、生徒と個別に話すことによって、そのような期間で文法的な分析を行う能力を一定の水準まで高めることが難しいと判断せざるを得ない場合には、語彙や表現に関する学習を中心に進めるというプランを立てることが可能になります。

これは小論文試験に向けた準備でも同様で、問題文として与えられた文章の内容を分析的な視点で検討することを苦手とする人がいます。帰国生入試やAO入試の準備にかけられる期間が2、3ヶ月ほどしかないことも多いので、このようなケースでは現代社会で問題となっている事柄に関する知識を大量に吸収してもらうことで、問題文の中で挙げられている具体例と同じようなものを自分が書く小論文の主な内容とするといった形の対策を考えることができるようになるのです。

さて、今週の個別指導や個別面談についてですが、東京23区やその近郊で新型コロナウィルスの感染者の減少ペースが鈍化しており、先週半ばからリバウンド傾向が見られるという声もあります。そのため、公共交通機関を使って教室に来る場合には、ターミナル駅を使わないのであれば対面で、この条件を満たせないケースではzoomなどを使ってオンラインで行うことにします。よろしくお願いいたします。

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それでは、帰国生大学受験セミナーのグループ指導の内容や日程などに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

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