5月31日から6月4日までの個別指導などについて―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 158―

(2021年5月31日 14:30)

こんにちは。SOLの余語です。
3月に昨年度のグループ指導が終了した後、SOLの教室で対面での授業を受けている生徒は数名で、他の人はオンラインでの個別指導を受講しています(海外に滞在している人もいますし、新型コロナウィルスに感染する恐れから自宅で授業を受けたいという人もいます)。このような形で授業をしていると、昨年の終わりから今年の初めにかけてオーストラリアやニュージーランドの高校で学ぶ人を対象にzoomを用いてグループ指導を行っていた時に、「何かが十分にやり切れていない」という感じが付きまとっていたことを思い出します。

この期間の授業については、以前に生徒間のコミュニケーションを活発なものにできなかったことを問題視していると述べましたが、それとは異なることにも引っかかっていたように思えたので、その正体について自分なりに考えている中で、先日、ある私立大学の教授が新型コロナウィルスの感染拡大によって再び国の緊急事態宣言が発令される状況において授業が全てオンラインになったことについて話しているのを耳にしました。そこでラジオ局のアナウンサーが「授業をオンラインで行うことで困ることはないですか」と問いかけたのに対するその教授の答えが「学生の中には歓迎している人は少なくないし、多くの教員の授業に対する満足度も上がっている」というもので、確かにチャットを使うことで質問をしやすくなったものの授業の内容の水準は以前と変わらないもしくは低下したという話がOBOGからあったため、この答えを聞いて驚いてしまいました。

それと同時に不思議に思ったのが、授業の実施形式の変化のどのような側面に大学の教員がそのような印象を持ったのかという点です。参加する生徒を6名以内としたオンラインでのグループ指導において僕は漠然とした不全感を抱いたのに対し、少なくとも50人の学生が受講する(大規模なものだとその10倍はいるでしょう)私立大学の授業を行う人がよりよく授業を行えていると感じているとは…。大学にはSOLのような小さな教室には利用ができないzoomの特殊な機能が提供されているのか、それとも大学の教員は僕がまだ身に付けることのできていない学生を教育するためのスキルを持っているのか(もちろんそのようなものは多くあるのでしょうが)。その答えを知りたくて、僕はステレオのスピーカーから流れてくる音声に耳を澄ませました。

そして、その点に関して、彼は「オンラインで授業を行うまでは受講している学生の表情がよく分からなかったし、どのような点に疑問を感じているのかも同様だったが、zoomではそれを確認できることがあるので、授業をよりよい形で行えているという実感がある」と述べていました。zoomを使ったことがある人なら分かると思うのですが、オンラインミーティングの参加者が多ければ多いほど一人ひとりを表示する画面のサイズは小さくなるので、受講者の様子を十分に把握できるのかそもそも疑問がありますが、日本の私立大学の教員は通常の授業を学生の方に注意を向けることなく行ってきたということを示す彼の話には率直に言って落胆してしまいました。それと同時に、僕がzoomを使って実施したオンラインでのグループ指導に抱いた不満の中身も明らかになったように感じましたが、次回以降の記事でそれについて述べたいと思います。

さて、今週の個別指導や個別面談についてですが、東京23区やその近郊で新型コロナウィルスに新たに感染した人が減少傾向にありますが、国の緊急事態宣言は6月20日まで再び延長されました。そのため、公共交通機関を使って教室に来る場合には、ターミナル駅を使わないのであれば対面で、この条件を満たせないケースではzoomなどを使ってオンラインで行うことにします。よろしくお願いいたします。

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