こんにちは。SOLの余語です。
前回までの8つの記事では、昨年掲載した「受験する大学や学部・学科の選び方」をテーマとしたものへのリンクに合わせて、自分の学問的な関心に合わせた選択をすることの重要性を確認したり、周囲の大人の求めに応じて理系の学部や英語圏の大学、日本の大学の9月入学プログラムを受験することは望ましいことなのかという問題について考察を深めたりしました。今年も5月に入り、そろそろ受験するところを決めなければならない(少なくとも、その準備を始めなければならない)と考えている人は多いはずですので、これらの記事を読んで自分の進路に関する検討を慎重にしてもらえればと思います。
さて、SOLではメールや電話での教育相談や個別面談を行っていますが、その際に帰国生入試を受験しようと考えている人からよく訊かれることの一つが「帰国生入試は出願資格を得るための条件が複雑でよく分からないが、どのような点に注意すべきか」というものです。確かに、AO入試では日本の内外を問わず高校を卒業していて、英語(や大学によってはドイツ語やフランス語、中国語などの)運用能力試験の成績が一定の水準より高ければ出願資格が認められることが多い(自己推薦入試や公募推薦入試はさらに高校での成績に関する条件が付く場合があるので少し複雑になります)のに対して、帰国生入試の入試要項を見ると海外の高校での在籍期間や大学入学資格取得のための統一試験の成績などに関する条件が設けられており、混乱する人も少なくないかと思います。
そこで、次回の記事からは、帰国生入試を受験しようと考えている人がその出願資格を得るための条件を確認する際にどのような点に注意すべきかということを説明したいと考えています。ただし、全ての帰国生入試をカバーする形で記事を書くことは難しい(大学の中には、高校で1年間の短期留学をした人にも帰国生入試の出願資格を与えているところもあります)ので、これから紹介する条件について確認した後に、各記事でふれられていないものがありその内容がよく分からないという場合にはメールなどで質問してもらえればと思います。
それでは、日本の大学の帰国生入試やAO入試の受験に関してご質問などがありましたら、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。
【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html
帰国生入試の出願資格を得るための条件について(1)―帰国生大学入試についてvol. 298―
(2021年5月14日 19:30)