こんにちは。SOLの余語です。
先週の後半にかけて、全国各地で新型コロナウィルスへの感染が新たに判明した人が過去最高の数値を記録し、この問題については相変わらず先行きが不透明な状態が続いています。最近、今年度、大学に入学したOBOGから連絡をもらうことが多いのですが、彼らが在籍しているところを含めた東京23区及びその近郊にある大学の多くが後期の授業も原則オンラインで実施されるという話を聞きました。
それに合わせて、現在受講している授業の様子も訊いてみたところ、オンラインでの授業が今回の新型コロナウィルスの問題に対応するために突然始まったためか、どのような形で進めていくかということについての検討が不十分なものであったことがうかがわれる点があり、それに対して多くの学生が不満を募らせているようです。例えば、ある大学の学生は入学後の生活が毎日、自宅で与えられた課題に取り組んでそれを提出することを繰り返すだけになっており、インターネット上のSNSなどを活用しても教員や他の学生との交流を広げていくことも難しいため、大きなストレスを抱え込んでいることを嘆いていました(彼女の周りでは同様の問題で悩んでいる人が少なくないとのことです)。
僕は以前から日本の大学が「多様な学生に入学してほしい」ということをアピールする割には、身体的、もしくは精神的な問題に直面しているといった理由でキャンパスでの授業に参加することが難しい人に対する扱いに冷淡と感じられる面(このような状況は大学だけでなく、全ての教育機関に共通して見られるものです)があることを問題視してきましたが、そういった姿勢を維持してきたことが今回の新型コロナウィルス問題への対応を多くの学生にとって不十分なものにしてしまうことにつながったのではないかと考えています。これからこの状況がどれほど続くのかは分かりませんし、大学が開かれた学びの場になることが今後、これまでに体験したことのない問題を解決していかなければならない若い人にとって大きな意味を持つはずですので、大学にはオンライン授業のあり方など、多様な学生のニーズに応えられる体制づくりをしてもらえればと思います。
さて、8月3日から7日のグループ指導については、新型コロナウィルスの問題が切迫度を増していることを受けて、公共交通機関を使って教室に来る人の受講のあり方を一日ごとに判断する予定です。仮に教室での授業の参加が難しくなった場合には、現在のところ、授業を録画したものを見てもらい、翌日の夕方にオンラインで補講を行うという形で学習を進めてもらおうと考えていますが、9時半から授業を受け、その後に自習するという今の生活パターンを崩したくないという人がいるので、どのような形でzoomやスピーカー付きマイクを活用すれば、日々教室で過ごすのと変わらない形で受験に向けた準備をすることができるかを生徒の声を聞きながら模索しています。何か決まったことがありましたら、このブログで改めてお知らせしようと思います。
それでは、帰国生大学受験セミナーのグループ指導の内容や日程などに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。
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8月3日から7日までのグループ指導について―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 113―
(2020年8月3日 11:45)