こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、東京やその近郊での新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、帰国生大学受験セミナーの全てのプログラムをオンライン上で行うことをお知らせしました。現在、日本の高校3年生や南半球の国の高校に通う人、滞在先での新型コロナウィルスの流行によって日本に帰国した人を中心にスカイプでの教育相談などを9時半から実施しています。
さて、先週末あたりから6月後半からのグループ授業を予定通り実施するかどうかということについてお問い合わせを受けるようになりました。4月20日現在で東京都などにおける新型コロナウィルスの新規感染者数(そして、感染経路が不明なケースの数)に大きな減少が見られず、状況がどのように推移していくかは不透明な状況ではありますが、今のところ、以下のような方針で小論文や日本語語彙・読解の授業を行うことを考えています。
〇統計などを見る限り主な感染経路になっていると考えられる電車やバスといった公共交通機関ではなく、それ以外の手段(自転車や徒歩)で教室に通える人には、対面でのグループ授業に参加してもらう。
〇上の条件を満たせない場合には、オンライン上でグループ授業に参加してもらう(どのようなアプリケーションを使うのかについては現在検討中です)。ただし、教室で授業を受けるのと異なり、授業内容に関する質問をしたり自分の主張などが他人に受け入れられるものかを確認したりする機会がなくなってしまうため、グループ授業後に教師1名対生徒2名、もしくは3名での補講をスカイプなどを用いて行う。
SOLの帰国生大学受験セミナーでは、生徒一人一人に学ぶことの楽しさと深さを実感してもらったり、大学受験に自分のこととして向き合ってもらえたりするような環境を提供することを運営上の目標としてきました(大学進学はある人の将来設計に大きく関わるため、それを自分の問題と捉えられない人がいるというのは意外かもしれませんが、自分の意向とは関係なく保護者の意向や社会構造によって当然のこととされていると考えている人は少なからずいます。そのように考える人と、そうではない人の間では、充実した学習生活を送るために整えることが必要な生活習慣に対する意識や、授業や課題の取り組み方といった点で大きな差があります)。
そのため、小論文や日本語語彙・読解のグループ授業について、生徒が授業内容に疑問を持ってもその場で解消するのが難しく、また授業に対する姿勢が受け身になり、その内容を聞き流すことも容易にできてしまったり、理解の進んでいる生徒が探究心を満たしにくかったりする、大手の予備校や塾などでよく見られる大人数の生徒を前に教師が一方的に話すという形態を避け、同時期に教室に通う人の数を最大18名とし、授業中にも教師と生徒の間で双方向的なコミュニケーションをすることが可能な環境を実現することにこだわってきました。
それによって、生徒が自分の抱いた疑問や考えを授業の場で発言することが可能になるだけでなく、教師がそこにいる生徒の状況に合わせた形でする話を聞いたり、他の生徒が積極的に発言する姿を見たりすることで、小論文の問題などで扱われるトピックが自分にとっても強い関連性を持つものであることを実感できたという人が多いように思います。
現在検討しているこの6月後半からのグループ授業の形態についても、このような我々の経験に基づいた考えが反映されていますが、授業のあり方に関する変更によって1週間に受け入れられる生徒の数を減らしたり、遠隔受講となった場合の授業料を新たに設定したりする可能性があります。そのような点はなるべく早い段階で決定しお知らせする予定です。よろしくお願いいたします。
それでは、帰国生大学受験セミナーのグループ指導の内容や日程などに関して情報をご希望の方は以下のフォームからお知らせいただくか、info@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。
【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/
6月後半からのグループ指導について ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 100―
(2020年4月21日 19:15)