12月14日から12月18日までのグループ指導について―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 132―

(2020年12月14日 17:30)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、教室の中心に教師と生徒の共有スペースを置くことで生徒が学習を進める中で抱く疑問や不安を授業外の時間に解消できることがSOLの帰国生大学受験セミナーの特徴の一つになっていることを説明しました。来年の11月にオーストラリアやニュージーランド、フィジーといった南半球の国の高校を卒業する予定の人を対象とした12月7日から始まるオンラインでのグループ指導では、日本時間の9時から17時まで授業外の時間でも利用可能なzoomのミーティングを立ち上げておくことでその代わりにしたいと考えています。

SOLの教室にある共有スペースでは、例年グループ指導が始まってから時間が経つにつれて、教師と生徒の間だけでなく、昼食や夕食を食べる時間帯や一日の授業が終了した後などに、生徒同士が活発にコミュニケーションを取っている姿が見られるようになります。そこでよく聞かれる声が「SOLには変わった人ばかり集まって来る」というものであることは以前にも書いたことがあるかと思いますが、確かに僕らでも「あまりいないタイプの人だな」という印象を持つ生徒が一年に1人、2人いるものの、大半の人は18~20歳くらいの年頃であれば「よくいる人」といった感じです。それでも、多くの生徒が上で述べたような感触を持つのは「自分がこれまでの生活の中で人間関係を形成する機会がなかったりそのような意欲を持てなかったりした人とコミュニケーションを取るようになった」ということではないのかと解釈できると思います。

これは、「主観的な思い込み」ではなく「できるだけ客観的な主張」を展開しなければならない小論文試験の対策においては重要なプロセスです。なぜなら、「できるだけ客観的」であるとは、日々の生活を送っている状況やそこで蓄積してきた経験、主に関心を持っている事柄、学校生活などで学んできたものなどが異なっていても、できるだけ多くの人に「そのような考え方があってもおかしくない」と納得してもらえるような形で自分の主張を説明できることを意味するからです。上で述べたような個人を取り巻く環境や経験という点で自分と大きな違いがある人とコミュニケーションを取ることは、個人や社会が抱える様々な問題に対して考察を深めていく際の視野を広げていく形で大きな役割を果たします。

そして、このように個人的な背景が異なる人々とお互いのことを十分に理解し合えるようになるには相手にしっかりと向き合う必要があります。これは彼らの関係を親密なものにするようで、大学に入学したり社会人になったりした後も親しくしているという人が少なくありません(僕らもそのような人たちが開く会合に呼ばれることも一年で何度もあります)。面談などで教室に来て、帰国生入試やAO入試が多く実施される時期に生徒が翌日に受験を控えた人を温かく送り出し、合格通知をもらった人を祝福するという姿を見て驚く保護者がいますが、これはこの教室ではよく見られる光景で、その基盤となっているのが共有スペースで育まれる人間関係なのだと思います。

上でも述べた通り、12月7日から始まるオーストラリアやニュージーランド、フィジーなどの高校生を対象としたグループ指導では生徒に教室に来てもらうことはできませんが、共有スペースの代わりに授業外の時間に開くzoomのミーティングを使って、お互いを支え合うことのできる人間関係を構築してもらえればと考えています。

さて、今週のグループ指導についてですが、東京23区やその近郊で新型コロナウィルスの感染者が増加するペースが鈍化せず、景観を強めている人が増えてきた印象を受けます。しかし、今年教室に通って来ていた人の大半は受験が終了しており、教室で準備を続けている人は車で送ってきてもらっていたり、教室の周りに居候先を見つけたりしているので、先週までと同様の形で行いたいと考えています。また、個別指導や個別面談は、公共交通機関のターミナル駅を使わずに教室に来ることが可能な場合は対面で、この条件を満たせないケースではzoomなどを使ってオンラインで行うことにします。よろしくお願いいたします。

【個別面談お申込みフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form2.html

それでは、帰国生大学受験セミナーのグループ指導の内容や日程などに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

トップへ戻る