こんにちは。SOLの余語です。
前回は、帰国生の間での人気が高く、例年出願者数も大変多い立教大学異文化コミュニケーション学部の自由選抜入試の概要をお知らせしました。これまでの合格者を見る限り、この入試の書類選考などでは高校での成績を重視しているようです。2,000字の志望理由書を作成するのは大変な作業になることを考えると、出願するかどうかはこのような傾向を踏まえて判断するのが望ましいと思います。
さて、「帰国生大学入試について」のvol.190からvol.192では、明治大学の政治経済学部や法学部、国際日本学部で実施される帰国生を対象とした特別入試制度を取り上げました。昨年度まではこの大学の文学部にも同様の入試がありましたが、今年度それが廃止され、新たに自己推薦特別入試が設けられました。自己推薦特別入試においては、出願資格認定のための条件が日本の高校を卒業したのか否かによって2通りあり、外国の教育制度を採用する海外の高校の卒業生に適用されるものは以下の通りです。
(1)日本国籍、もしくは永住権などを有していること
(2)通常の12年の学校教育課程を2013年4月1日から2014年3月31日までの間に修了している(もしくは、修了見込みである)こと
(3)大学指定の外国語運用能力試験を受験し、その成績証明書を提出できること
上の(3)については、英語やドイツ語、フランス語、中国語のものが指定されており、例えば英語能力運用試験ではTOEFL、IELTS、ケンブリッジ英検の成績が有効とされます(詳細は、入試要項へのリンクを貼っておきますので、そちらの8ページを参考にしてください。また、これらの試験で一定以上の成績を修めていることは自分推薦書の内容とすることが認められています。そちらに関しては要項の4ページで確認してください)。また、IB DiplomaやBaccalaureat、Abiturを取得したりSATを受験したりしている場合、この条件が免除されることにも注意しましょう。
【明治大学文学部自己推薦特別入試要項】
https://www.meiji.ac.jp/exam/reference/6t5h7p00000burkr-att/tp4_youkou_14.pdf
合否の選考は、第一次選考(書類審査)と第二次選考(小論文試験、面接試験)の結果を基に行なわれます。具体的に何が重視されるのかは今年度に始めて実施される入試であるために分かりませんが、書類審査の後に第二次選考に進める人が発表されることを考えると、この段階で一定数の不合格者が出ることが考えられます。また、外国語運用能力試験の成績は第二次選考での外国語試験の得点の代わりとなることが考えられますので、それらはなるべく高い評価を受けるものであることが望ましいでしょうし、学校生活の内外で行なった活動内容を踏まえて志望理由を説明する自己推薦書の内容を充実させるべきだと思います。
この入試の出願手続き期間は10月3日から8日までとなります。上で述べた自己推薦書は2,000字が制限字数となっていますし、活動内容を証明するための手続きに煩雑に感じられる部分があるので、なるべく早く準備に取りかかるようにしましょう。
それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。
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https://www.schoolofliteracy.com/contact/
明治大学文学部の自己推薦特別入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.210―
(2013年9月26日 19:05)