こんにちは。SOLの余語です。
前回は、国立大学の中でも帰国生を対象とした入試の出願手続き期間が比較的早めに設定されている大学から、京都大学法学部で実施される外国学校出身者のための選考を取り上げました。この学部の小論文試験では法学や政治学の基礎的な概念の理解を問う問題が出題されますので、新書などを数多く読むことによりこれらの学問分野に特有の考え方にふれる機会を確保してもらえればと思います。
さて、「帰国生大学入試について」のvol. 204では、立教大学で行なわれる自由選抜入試において、外国の教育制度を採用する高校を卒業した場合に、ほとんどの学部で学校成績を基に行なわれる事前の出願資格確認を受ける必要があることを述べました。この例外の一つに異文化コミュニケーション学部があり、今回はその概要をお知らせします。まず始めにこの学部で出願資格を得るためには、「2013年4月から2014年3月までの間に高校を卒業したこと」に加えて、以下の3つの条件のいずれか一つを満たす必要があります。
(1)通常の12年の学校教育課程を修了するまでの間に通算4学年以上、外国の学校に在籍したこと
(2)TOEFL iBT 80点、もしくはTOEIC 730点以上を取得していること
(3)大学指定の外国語運用能力試験において一定以上の級やスコアを取得していること
上の(3)については、ドイツ語やフランス語、スペイン語、中国語、韓国語の試験がそれぞれ複数指定されていますので、詳細は大学のHPへのリンクを貼っておきますので、そちらで確認してください。
【立教大学自由選抜入試HP】
https://www.rikkyo.ac.jp/invitation/admissions/undergraduate/info/free_selection/
合否の判定は、第一次選考(書類審査)と第二次選考(小論文試験、外国語試験、面接試験)の結果に基づいて行なわれます。このうち、書類審査では多くの不合格者が出ていますので、高校での成績が一般的に高い評価を受けるものであるべきですし、志望理由書の内容も充実したものになっていることが望ましいと思います。また、第二次選考の外国語試験は英語やドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語のものから一つを選ぶことになっており、IB Diplomaコースを含む英語圏の国の教育制度で学んだ人にも合格の可能性が開いていると言うことができます。
この入試の出願手続き期間は9月26日から10月2日までとなります。2,000字で志望理由を説明する書類の作成が求められており、上でも述べたように書類審査を通過するのに重要な意味を持つものになりますので、手続きに向けた準備になるべく早い段階で取りかかるようにしましょう。
それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。
【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/
立教大学異文化コミュニケーション学部の自由選抜入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.209―
(2013年9月25日 19:55)