こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」のvol. 200からvol. 203では、中央大学の帰国生が主な対象として想定されているであろう特別入試制度を紹介しました。これらの入試制度は英語を主な使用言語とする教育制度で学んだ経験のない人も広く受け入れており、特に中国語やスペイン語を用いて学校教育を受けてきたことで、英語運用能力を伸ばすことができなかったものの、中国語やスペイン語は堪能であることに合わせて、運用能力試験でも一定以上の成績を修めている場合に合格が期待できるものとなっています。
さて、首都圏の有名私立大学で帰国生の間の人気が高いところは他にもあり、立教大学はその一つです。ここでは、文学部や経営学部が帰国生入試を実施しているだけでなく、異文化コミュニケーション学部が自由選抜入試という制度で帰国生の受け入れを行なっています。これらの入試の出願手続き期間はまだ先ですので、時期が近くなった時に改めて取り上げますが、自由選抜入試という制度を採用しているその他の学部の出願資格認定のための条件を見ると、日本の高校を卒業した人しか得ることのできない「評定平均値」に関する規定があり、外国の教育制度を採用する高校の出身者は始めから対象となっていないという印象を受けます。
しかし、このような学部でも海外の高校を卒業した人(もしくは、卒業見込みの人)に対して事前に出願資格審査を実施しており、その際に提出した書類に記載されている成績が各学部で条件となっている「評定平均値」と同等のものと評価された場合には、出願することが認められます。特に、他の大学では見られないアプローチで心理学を学ぶことができる現代心理学部では、この入試制度で多くの学生を入学させていますし、英語の基礎的な事項の理解が十分であれば合格する可能性が高くなりますので、関心のある人は出願資格審査を利用すべきだと思います。
なお、この自由選抜入試における出願資格審査に関する書類の提出期限は9月12日となります。高校の卒業証明書や成績証明書だけでなく、自分の通った高校がどのような教育機関かということを示す書類の提出も求められていますので、早めに準備を始めるようにしてください。
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立教大学の自由選抜入試における出願資格審査について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.204―
(2013年9月2日 17:40)