こんにちは。SOLの余語です。
前回は、中央大学の文学部や法学部、商学部で実施される海外帰国生等特別入試の概要をお知らせしました。文学部の小論文試験で出題される問題は各学科で異なりますので、なるべく早い時期に過去問を入手し、自分が受験を予定しているものの特徴を把握するようにしてください。
さて、この大学の法学部や商学部では、大学指定の英語運用能力試験で一定以上の成績を上げている人に出願資格を認める英語運用能力特別入試という入試制度があります。ここでは、「2014年3月までに通常の12年の学校教育課程を修了している(もしくは、修了見込みである)こと」という条件の他に、帰国生が受験することの多いもので以下のようなスコアや級を取得することが求められます。
・TOEFL iBT 68点(PBTでは520点)以上
・TOEIC 680点以上
・IELTS(Academic Module) 6.0以上
・英検準1級以上
合否の判定は、筆記試験と面接試験の結果に基づいて行なわれます。筆記試験の科目は学部で違いがありますが、このうち、法学部の英語試験の出題傾向などに関しては、以前に「英語学習の勧め」のvol. 134で説明しましたので、詳細はそちらを確認してもらえればと思います。
また、法学部ではこの他に国語や小論文の試験があり、どちらもそれほど難度が高いわけではありません。ただし、小論文試験の問題はあるトピックに関して書かれた、内容に対立する点のある2人の学者が書いた文章が問題文となっているように、他の大学ではあまり見かけない出題形式を採っているものがほとんどです。この試験の対策として行うべきこととしては、例えば朝日新聞で週に1回程度の頻度で同様の形式の論説記事が掲載されていますので、それを読んで2人の論者がどのような論点で反対の立場に立っているかを確認する練習を積むことが考えられると思います(なお、商学部の国語や小論文の試験は次回の記事で紹介する入試制度のものと同一ですので、そちらで説明することとします)。
この入試制度の出願期間は9月9日から13日までとなります。海外帰国生等入試と同じように、TOEFL iBTのスコアレポートは大学に直送することが求められていますし、それ以外の英語運用能力試験の成績証明書は原本を提出しなければなりませんので、これらの書類に関する手続きを早い段階で取るようにしましょう。
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中央大学法学部や商学部の英語運用能力特別入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.201―
(2013年8月23日 17:25)