宇都宮大学国際学部の帰国生入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.224―

(2013年12月3日 19:30)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、帰国生の間で人気のある教養学部的なカリキュラムを採用している上智大学国際教養学部における春学期入学者を対象とした入試の出願資格認定のための条件や合否判定の傾向などをお知らせしました。この学部に関しては、SAT Reasoning TestやIBのスコアが重要であるという情報をよく目にしますが、出願手続き時に提出するエッセイや高校での成績も重要な判断材料となることに注意してもらえればと思います。


さて、12月に入り、来年の1月や2月に帰国生を対象とした入試を実施する国立大学で出願手続き期間に入ったところがあります。今回は、そのような大学の一つである宇都宮大学国際学部の帰国生入試を取り上げます。この入試制度において出願資格を得るには、「日本国籍、もしくは永住権などを有していること」の他に、外国の教育制度を採用する海外の教育機関に在籍した期間などに関する以下の2つの条件のうち、いずれか1つを満たさなければなりません。


(1)海外の高校に最終学年を含めて2学年以上継続して在籍し、2012年4月1日から2014年3月31日の間に卒業している(もしくは、卒業見込みである)こと
(2)海外の中学校・高校に通算3学年以上在籍した後に日本の高校に編入し、2012年4月1日から2014年3月31日の間に卒業している(もしくは、卒業見込みである)こと



なお、条件(2)で出願する場合には、日本の高校に編入した後の期間が2学年以内であることも求められていますので、その点を確認するようにしてください。


合否の判断は、小論文試験や面接試験の結果に基づいて行なわれます。例年、小論文試験では日本社会の国際化などに伴う問題などを扱った文章を読み、その主張に対する自分の考えを述べるという形式で出題されます。日頃から異文化理解やコミュニケーション、日本社会における外国人の境遇といったトピックに関する新聞記事や新書を読み、そこによく出て来る言葉やコンセプトに対する理解を深めたり、小論文の中で具体例として用いることのできる事柄を頭の中に蓄積したりすることを対策にするのがよいと思います。


この入試の出願手続き期間は12月3日から5日までとなります。日本語以外の言語で作成されている書類に関して日本語訳の提出が求められることがありますので、特に英語以外の言語を主要な使用言語とする教育機関に通っていた人は、なるべく早く手続きに向けた準備をするべきでしょう。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームやこちらよりご連絡ください。
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