こんにちは。SOLの余語です。
前回は、首都圏の難関私立大学で最も遅い時期に試験が行なわれる立教大学の帰国生入試について、経営学部の概要をお知らせしました。この学部では英語試験の出来で合否がほぼ決定してしまうことが日程からも、過去の合格者の顔ぶれからも明らかですので、受験を考えている人はその対策に力を注いでもらえればと思います。
さて、立教大学では経営学部の他に文学部が帰国生入試を実施しており、今回の記事ではこの学部で見られる傾向などを取り上げたいと思います。まず、出願資格を認定してもらうためには、「日本国籍、もしくは永住権などを有すること」や「通常の12年の学校教育課程を2013年4月から2014年3月までに修了している(もしくは、修了見込みである)こと」の2つの条件に加えて、外国の教育制度を採用する海外の教育機関での在籍期間について、次に示すもののうちいずれか一つを満たす必要があります。
・高校で継続して2学年以上
・中学校、高校で通算して3学年以上(ただし、高校に必ず1学年以上在籍していること)
なお、海外の教育機関から日本の高校に編入した場合には、経営学部と同様に、そこでの在籍期間が2学年以内でなければならないという条件が合わせて適用されることに注意してください。
合否の決定は、筆記試験(小論文試験、外国語試験)や面接試験の結果に基づいて行なわれます。この学部は来年度から帰国生入試を廃止するようですが、以前から合格者を多数出すことに消極的で、50人近い受験者に対して合格者が2、3名程度という年もありました。そのため、英語やフランス語、ドイツ語、中国語、スペイン語、韓国語のうち一つを選択して受験できる外国語試験と小論文試験(いずれも経営学部と同じ問題です)の両方で出来るだけ高い得点を取ることが望ましいですし、面接試験でも面接官に強い印象を残せる内容の話が出来るよう事前の準備をしっかりしておくことが重要であると思います。
この入試の出願手続き期間は10月9日から16日までとなります。前回の記事で取り上げた経営学部と同じように、800字の志望理由書を作成しなければなりませんが、上で述べたような傾向を考えると、それも充実した内容のものにしておくことがよいと思われますので、受験予定の人はできるだけ早く準備を始めるようにしましょう。
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立教大学文学部の帰国生入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.213―
(2013年10月6日 10:30)