お茶の水女子大学の帰国子女・外国学校出身者入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.220―

(2013年10月30日 10:45)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、この時期に出願手続き期間が設定されている首都圏の国立大学の帰国生を対象とした入試の一つとして、千葉大学教育学部生涯教育課程の帰国子女入試の概要をお知らせしました。この課程では、教育や文化が人間の生活において果たす役割に主な関心があるところですので、それに関連したトピックを扱う新書を読むことによって、問題意識などに対する理解を深めるのが対策の一つになると思います。


さて、ここまで取り上げる機会が全くありませんでしたが、日本女子大学や東京女子大学、津田塾大学、学習院女子大学といった有名女子大学でも、帰国生入試や自己推薦入試において帰国生の受け入れを行なっています。今回は、その中でこれから出願手続きの始まるお茶の水女子大学の帰国子女・外国学校出身者特別入試に関して、文系の学部である文教育学部を中心に紹介します。まず、この入試制度における出願資格認定のための条件は以下の通りです。


(1)日本国籍、もしくは永住権などを有していること
(2)保護者の海外勤務など、やむを得ない事情で海外に滞在したこと
(3)通常の12年の学校教育課程を2012年4月1日から2014年3月31日までに修了している(もしくは、修了見込みである)こと
(4)外国の教育制度を採用する海外の高校に最終学年を含む2学年を継続して在籍し、卒業していること



合否の判定は、第一次選考(書類審査)と第二次選考(小論文試験、口述試験、芸術・表現行動学科ではこれらに加えて実技試験)を通じて行なわれます。小論文試験では、正しく自然な日本語表現を用いることや漢字の誤りが最小限に抑えられていることが求められる上に、入学を志望するコースごとに出題される学者や評論家の文章を正確に読解できる能力が必要となります。このような傾向を踏まえると、自分の志望するコースで研究されている学問に関連したトピックに関する新書などで内容が難しいものを読み込むことが対策の一つとなります。また、コースによっては図を描いたり、何らかのプランを提示したりと創造的な作業をしなければならないものも見られますので、過去問を早めに取り寄せて、それぞれのコースの出題形式に合わせた練習を積み重ねるのが望ましいと思います。


この入試の出願手続き期間は11月1日から7日まで(6日の消印有効)となります。書類審査がありますので、志望理由書をできるだけ内容が充実したものにしなければなりませんし、日本語以外の言語で書かれた書類を和訳することが求められていますので、手続きに向けた準備をなるべく早く始めるようにしてください。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームやこちらよりご連絡ください。
【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/


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