こんにちは。SOLの余語です。
前回は、この時期に出願手続き期間が定められている首都圏の国立大学の帰国生を対象とした入試である、横浜国立大学教育人間科学部学校教育課程の帰国生徒入試の概要をお知らせしました。例年、この入試では合格者が多く出ることはありませんので、志望理由書の作成や筆記試験・口頭試問を含む面接試験の準備などの入試に向けた準備の様々な側面で手を抜かないのが望ましいと思います。
さて、首都圏の国立大学では、千葉大学教育学部生涯教育課程でも4月入学の帰国生を対象とした入試が実施されています。この入試における出願資格認定のための条件は以下の通りです。
(1)日本国籍、もしくは永住権などを有していること
(2)通常の12年の学校教育課程を2012年4月から2014年3月までに修了している(もしくは、修了見込みである)こと
(3)外国の教育制度を採用する海外の高校に最終学年を含めて2学年以上継続して在籍し、卒業した(もしくは、卒業見込みである)こと
合否の判定は、書類審査や小論文試験、面接試験の結果を基に行なわれます。この課程では、教育や文化が子どもだけでなく大人も含めた人間全般に与える影響についての考察力を受験生に求めていますので、小論文試験対策としてはこのようなテーマを扱う新書などを読み、関連する概念などについての理解を深めておくことが考えられます。また、過去の入試実績を見る限り、合格者を多く出す訳ではありませんので、面接試験の準備や志望理由書の作成にも力を入れるべきだと思います。
この入試の出願手続き期間は11月1日から5日までとなります。800字以内で志望理由を説明する書類を作成しなければなりませんし、卒業証明書や在籍証明書、成績証明書が英語を含めた外国語で作成されている場合には日本語訳を付ける必要がありますので、受験を考えている人はなるべく早くに準備に取りかかるようにしてください。
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千葉大学教育学部生涯教育課程の帰国子女入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.219―
(2013年10月25日 20:00)