横浜国立大学経営学部の帰国生徒入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.217―

(2013年10月17日 19:15)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、この時期に出願手続きの時期が設定されており、11月から12月にかけて筆記試験が実施されている国立大学の一つの例として、北海道大学の帰国子女入試の文系学部の概要を取り上げました。この入試は来年の2月に入試のある国立大学の模試代わりに使う人が多く、大学側は真摯に入学を希望している受験者を選別しようとしていますので、そのような人には面接試験まで手を抜かずに準備してもらえればと思います。


さて、首都圏では横浜国立大学の帰国生徒入試が上で述べたような入試に当たります。今回の記事では、この入試を行なう2つの学部・学科のうち、経営学部の出願資格認定の条件などをお知らせしたいと思います。この学部で出願資格を得るためには、「日本国籍、もしくは永住権などを有していること」「保護者の海外勤務などやむを得ない事情で海外に滞在すること」に加えて、外国の教育制度を採用する海外の高校を卒業したか否かによって、次に示す2つの条件のいずれかを満たすことが求められます。


・海外の高校に最終学年を含めて継続して2学年以上在籍し、2012年4月1日から2014年3月31日までの間に卒業している(もしくは、卒業見込みである)こと
・海外の高校に継続して2学年以上在籍した後に日本の高校3年に編入し、2013年4月から2014年3月の間に卒業している(もしくは、卒業見込みである)こと



合否の判定は、小論文試験と面接試験の結果や出願手続き時に提出した書類の内容に基づいて行なわれます。これまでの合格者を見る限り、経営学や経済学の基本的な考え方に関する文章の読解論述問題が2つ出題される小論文試験の出来も重要ですが、特に経営学科では面接試験で面接官の印象に残るような内容の話ができるかどうかも大切なようです(一昨年に受験したSOLの生徒は小論文試験の問題の一つの指示を読み違えてしまい、まったく得点をもらえない答えを書いてしまったものの、面接試験で自分の海外での体験が他の人にはないものであることを猛烈にアピールし、無事に合格することができました)。


この入試の出願手続き期間は11月1日から8日までとなります。提出が求められている書類には、志望理由などを説明するものがあり、これは帰国生を対象とした様々な入試で見られる書類の中でも最も多い文量を書かなければならないものの一つです。また、大学指定の用紙で推薦状や海外在留証明書を作成してもらう必要があることを考えると、できるだけ早い時期に準備を始めるべきだと思います。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームやこちらよりご連絡ください。
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