こんにちは。SOLの余語です。
前回は、首都圏では受験における競争が緩やかな私立大学の一つとして、駒澤大学の帰国生特別入試の概要をお知らせしました。それほど激しい競争がないということは日本語や英語に関する基礎的な学力があれば合格が期待できるということですので、受験を予定している人はこの大学の入試の傾向に合わせた対策をしてもらえればと思います。
さて、この時期は11月に試験のある国立大学の帰国生を対象とした入試の出願手続き期間が設定されています。そのうちの一つに北海道大学の帰国子女入試があり、法学部や経済学部、教育学部などの文系学部における出願資格の認定のための条件は以下の通りです。
(1)外国において通常の12年の学校教育課程を2014年3月31日までに修了している(もしくは、修了見込みである)こと
(2)外国の教育制度を採用する海外の高校に最終学年を含む形で、2学年以上継続して在籍していること
(3)2012年4月1日から2014年3月31日の間に(1)の条件を満たしていること
なお、この入試では大学入学資格を取得するための統一試験や最終試験の結果を提出することが望ましいとされていますが、書類審査である第一次選考の段階で不合格者が出ることを考えると、そのような書類を提出できた方がよいと言えます。
合否の選考は、上で述べた第一次選考と、小論文試験や面接試験で構成される第二次選考の結果に基づいて行なわれます。この時期に帰国生入試が実施される国立大学では、東京大学や一橋大学、京都大学など年が明けてから入試のあるところの模擬試験代わりに受験する人が多くいるという話をよく耳にします(おそらく、これが原因で名古屋大学は一昨年で帰国生入試を廃止してしまいました)。このため、この大学の面接試験は本当に入学するつもりがあるのかということ(そして、そのために本腰を入れて準備をしてきたかということ)を試すようなものになっているようです。以前から述べている通り、僕は他の受験生に悪影響を及ぼす形で受験生活を送ることは許されないという立場を取っていますので、上で述べたような方針は(正しい評価ができるのであれば)望ましいと評価しています。入学を真摯に希望する人にはその熱意が伝わるようにしっかりと準備してもらえればと思います。
この入試の出願手続き期間は10月8日から16日までとなります。志望理由やこれまで行なってきた学校内外での活動についての説明をする自己推薦書の作成が求められていますので、なるべく早く時期に作成作業に取りかかるようにしましょう。
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北海道大学の帰国子女入試について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.216―
(2013年10月15日 19:45)