こんにちは。SOLの余語です。
前回、前々回の記事では、青山学院大学の国際政治経済学部、法学部、文学部日本文学科、経済学部などで実施される海外就学経験者入試や帰国子女入試の概要についてお知らせしました。この大学では他にも、文学部英米文学科が自己推薦入試という制度で帰国生を受け入れていますので、今回はその出願条件などを取り上げたいと思います。
この入試制度では、「2013年3月までに高校を卒業し、通常の12年の学校教育課程(小学校、中学校、高校)を修了していること」という出願条件に加えて、以下に挙げる英語運用能力試験のうちの1つで一定以上の点や級を出願時から過去3年以内に取得していることが求められます。
・TOEFL iBT 68点以上(PBTの場合は520点以上)
・TOEIC 730点以上
・英検準1級以上
合否の判定は、書類審査、小論文試験(日本語、英語)、面接試験の結果に基づいて行われます。書類審査では、上に列挙した英語運用能力試験のスコアなどが判断基準の一つになっていることは間違いありませんし(これを考えると、提出するものが大学所定のスコアや級をできるだけ上回っていることが望ましいでしょう)、これまでSOLから受験した人の結果を見る限り、高校が発行する成績証明書や調査書に書かれている授業態度や素行に関する記述まで審査対象になっている可能性があります。受験を考えている人は、これらの点を踏まえて、出願するか否かを決定すべきです。
また、小論文試験や面接試験は書類審査を通った人のみが受験できますが、前者の試験では日本語で書くものと英語で書くものの2題が出題され、これまでどのように英語学習を行ってきたかということや、英語を学習することの意義を文章化することが求められます。事前に、これらの点について、自分の経験や考えをまとめておくことが重要ですし、英語学習などに関連した新書などを読んでおくことが受験に向けた準備になると思います。
書類審査の出願手続き期間は9月3日から6日までとなります。500~600字の大学での学習計画や卒業後の進路を説明する書類を作成することが求められていますので、受験準備を行っている場の小論文や英語の授業を担当する教師とその内容について相談し、なるべく早く書類の作成作業に入るようにしてください。
それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。
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2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.15 ―帰国生大学入試についてvol.108―
(2012年9月3日 14:55)