2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.8 ―帰国生大学入試についてvol.101―

(2012年8月6日 20:15)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、明治大学の政治経済学部で実施される帰国生特別入学試験の概要をお知らせしました。その中で、帰国生入試を受験する際に、大学側に海外の教育制度に対する理解が足りないことから生じる問題に直面する場面があることを述べましたが、今回は以前に政治経済学部と同様の問題を抱えていたものの、それを改善してくれたケースである明治大学文学部の帰国生特別入学試験を取り上げたいと思います。


明治大学文学部で実施される帰国生特別入学試験の出願条件は以下の通りです。


(1)日本国籍、もしくは永住権を有していること
(2)外国の教育制度を採る海外の高校に2学年以上在籍し卒業した(もしくは、卒業見込みであること)
(3)高校卒業から大学入学までの期間が2年以内であること
(4)高校の採用する教育制度において大学入学資格を取得していること
(5)大学の指定する外国語運用能力試験のスコアを提出できること(ただし、IB Diplomaなどを取得している場合は、この条件が免除される)



前回の記事で取り上げた出願条件の(3)ですが、オーストラリアやニュージーランドの高校に通う人のように、入試が実施される時点で統一試験のスコアが入手できない場合、統一試験を受験予定であることを高校が証明する書類を提出できれば、この条件を満たしたことになります。


また、中国の現地校に通う人のように、滞在国の教育制度における統一試験が受験できない(もしくは、統一試験が存在しない)ケースでは、政治経済学部と異なり、他国の大学入学資格取得試験(例えば、SAT Reasoning Test)を受験する必要はありません。この点については、明治大学文学部も2年前まで政治経済学部と同様の対応をしていましたが、僕らが事務局に問合せをした際に問題を指摘したことが活かされたのか、規定が昨年変更されました。ただし、このようなケースでは出願資格を個別に判断することになるため、出願手続き期間前に大学の事務局に問い合わせることが求められています。


(5)の外国語運用能力試験については、英語、ドイツ語、フランス語、中国語の試験が指定されています。以下に、入試要項のページへのリンクを貼っておきますので、詳細はその3ページにある「(2)学部別要件」の欄を確認してください。


【明治大学帰国生特別入試要項】
https://www.meiji.ac.jp/exam/reference/6t5h7p00000burkr-att/tk_youkou_13_1.pdf


合否の判定は、筆記試験(国語、小論文)、面接試験の結果や、提出した外国語運用能力試験のスコアに基づいて実施されます。TOEFL iBTのスコアを提出した場合の合格に必要な目安は、昨年の6月に配信した帰国生大学受験メールマガジン第24号で説明してありますので、そちらを参考にしてもらえればと思います(メールマガジンのバックナンバーの請求はこちらからお願いします)。


出願手続き期間は8月20日から23日までとなります。こちらもSATやTOEFL iBTのスコア証明書の提出について、大学への直送手続きを取ることが求められていることに注意してください。


それでは、今回の記事の内容についてご質問などがある場合には、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



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