こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、今週末に難関私立大学の帰国生入試で最も早い時期に行われる早稲田大学の帰国生入試があるということを述べましたが、8月の終盤から9月上旬にかけては多くの私立大学の出願手続きが集中する時期でもあります。先週、今週で慶應義塾大学法学部FIT入試やICU、上智大学、明治大学のいくつかの学部で手続きが締め切られましたし、学習院大学などのように出願手続きが始まるところもあります。
帰国生入試やAO入試では、一般入試で見られないほど多くの書類を提出することが求められますが、その中でも書類作成に最も手間がかかるのが志望理由書です。志望理由書と一口に言っても、これには様々なタイプがあり、大学や学部・学科への入学を志望する理由をストレートに訊くものもあれば、大学入学後の学習計画や将来のキャリアプランなどを答えることを求めるものもあります。また、書くことが求められる文章の量に関しても、A4の用紙で2行程度の場合から2000字の文章を書かなければいけない場合まで様々です。
SOLでは、小論文の指導をしている前島と僕が志望理由書の作成のサポートを基本的に担当していますが、実際の作成作業は多くの場合、以下のような流れで行われます。
①内容の方向性の確定
この段階では、大学で学びたいことや将来の進路に対する希望、そのような志望を持つようになったきっかけ、高校で学んだことや課外活動などで行ったことなどを、生徒に一通り口頭で話してもらいます。そして、教師の側から一つ一つの点に関して確認を行い、その質疑応答の内容から志望理由を明確に伝えるのに適したものを選択して、文章の基本的な方向性を決定し、志望理由書のフォームに合わせた形で文章を書くように伝えたり、その前に調べておくべきことを指示したりします。
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②内容に関する添削と書き直し
生徒には一度自分で①の段階で決定した方向性に従った文章を書いてもらい、その添削をまずは文章の内容に注目する形で担当の教師が行います。そして、それが双方にとって満足のいくものになるまで、添削と書き直しを繰り返すということになりますが、そのような作業(これに加えて、追加で調べるべき事項を指定することもあります)を通じて、文章の内容や構成が固まっていきます。
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③表現に関する添削
②の段階を経て、文章の内容や構成が確定的なものになったら、最後に文章内で使われている単語や表現に関する添削を行います。これで志望理由書は完成です。
志望理由書の作成にかかる時間は、制限字数によって異なりますが、800字のもので4~6日です。生徒の多くは大学に提出する書類を作成するという作業に強い緊張感を感じながら臨むという人がいますし、その作業に十分に時間をかけないと安心して受験準備を進めることができないという人もいます。また、以前の記事で説明した通り、大学によっては、志望理由書の内容やそれを基にした面接試験の結果を重視することがありますので、前島と僕はこの面でのサポートにもできるだけ時間やエネルギーを費やすようにしています。
それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。
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帰国生大学受験セミナー通信vol.11 ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol.34―
(2012年8月28日 18:10)