2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.10 ―帰国生大学入試についてvol.103―

(2012年8月16日 19:45)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、明治大学法学部で実施されている海外就学者特別入学試験の出願条件などをお知らせしました。この大学では法学部以外に、英語の学習機会が充実しているといった理由で入学した人の評価が高く、来年から新しいキャンパスが開設されることなどから大学側が力を注いでいることが窺われる国際日本学部が海外就学者特別入学試験で帰国生の受け入れを行っています。今回は、その概要を取り上げたいと思います。


国際日本学部の海外就学者特別入学試験の出願条件には、法学部と同様に、「日本国籍、もしくは永住権などを有していること」という受験生に共通して求められるものの他に、外国の教育制度を採用する海外の高校を卒業したか否かで、海外の教育機関の在籍期間に関するものが2通り設けられています。その条件は以下の通りです。


・海外の高校を卒業した(もしくは、卒業見込みである)場合、最終学年を含めて2学年以上継続して在籍し、高校卒業から大学入学までの期間が2年以内であること
・海外の高校を卒業していない場合、小学校から高校までで海外の教育機関に通算4学年以上在籍し、高校卒業から大学入学までの期間が1年以内であること



また、この学部では4年間の学習を通じて、ビジネスの現場でも通用する高い英語運用能力を習得することが目標とされていることがあるためか、海外就学者特別入学試験で出願資格を得るためには、次に示す英語運用能力試験のスコアに関する3つの条件のうち、1つを満たすことが必要になります(なお、これらの試験のスコアについて、TOEFLではITP、TOEICでIPのものは正式なスコアとして認められませんし、IELTSはアカデミック・モジュールのスコアの提出が求められていることに注意してください)。


(1)TOEFL iBT 68点以上
(2)TOEIC 700点以上
(3)IELTS 5.5点以上



合否の判定は、第一次選考(書類選考)、第二次選考(小論文試験、面接試験)の2つの段階を経る形で行われます。外国語運用能力試験のスコアが大学側の定める基準とそれほど変わらない場合、合格が難しくなるということは都内の難関大学の帰国生入試では一般的な傾向ですが、この学部の場合、日本語や英語以外の言語に堪能であることや、国際日本学部で学ぶことに対する真摯な気持ちを持っていることを志望理由書の中でアピールできれば、TOEFL iBTなどのスコアがそれほど高くない人でも合格できる可能性がありますし、第一次選考の時点で一定数の不合格者が出ていますので、志望理由書をどのような方向性で書くのかということが重要になるはずです。志望理由書の作成については、受験準備をしている環境にいる小論文の教師と内容などに関して十分に相談した上で、早めに取りかかるのがいいと思います。


出願手続き期間は8月24日から31日までです。TOEFL iBTのスコアを大学側に直送することが求められていますし、法学部と異なり、高校の成績証明書を提出しなければなりませんので、受験を考えている人は入試要項を確認して、出願に必要な書類を揃えるようにしてください。


【明治大学海外就学者特別入学試験要項】
https://www.meiji.ac.jp/exam/reference/6t5h7p00000burkr-att/tk_youkou_13_1.pdf


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



トップへ戻る