こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」では、ここまで5回にわたって、ICUや早稲田大学、慶應義塾大学で実施される2013年度4月入学者を対象とした帰国生入試などの要項を取り上げてきました。今回は、それらの大学と同様に帰国生の間で人気がある、上智大学の海外就学経験者入学試験(帰国生入試)を取り上げたいと思います。
上智大学の帰国生入試の出願条件は以下の通りです。
(1)日本国籍、もしくは日本での永住権を有していること
(2)国内外を問わず、学校教育における12年以上の課程を修了した(もしくは、修了見込みである)こと
(3)外国の教育制度を採用する海外の教育機関での在籍期間が、大学が定めたものを超えていること
(4)大学が指定する外国語運用能力試験や統一試験において、一定以上のスコアやDiplomaを取得していること
これらの出願条件のうち、(3)に関しては、出願資格を得るのに必要な在籍期間が、海外の教育機関を卒業してから(または、海外の教育機関から離籍してから)大学入学時(2013年4月1日)までの期間の長さによって異なっています。この点、海外の教育機関から卒業、もしくは離籍してから大学入学時までの期間が7年以上8年未満という長いものであっても、小学校から高校までの間で通算4学年、海外の教育機関に在籍していれば出願資格を認められるということがこの大学の帰国生入試の特徴です。詳細は、以下にリンクを貼るHPで確認してください。
【上智大学HP 海外就学経験者入学試験】
https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/ad_gaiyou/2013kikoku
また、(4)の外国語運用能力試験についてですが、大半の学科で英語やフランス語、ドイツ語、スペイン語の運用能力を測るための代表的な試験が指定されていますが、英語運用能力試験以外のスコア提出を認めていない外国語学部英語学科や文学部英文学科のような学科もありますし、各学科で求められているスコアの基準も異なります。どの学科で何が必要とされているかは、以下のリンク先で確認するようにしてください。
【外国語運用能力試験に関する出願基準について】
https://www.sophia.ac.jp/jpn/content/download/10723/124924/file/2013kaigai_gaikokugokenteishiken.pdf
合否の判定は、各学科で作成される学科試験と面接試験の成績によって行われます。多くの学科では、そこで扱われる学問に関連した文章に関する小論文問題や読解問題で構成される問題が出題されるため、受験準備を始めた段階で出願する学科を決めることが望ましいですし、新書などを読むことで自分が学びたいと考える学問に対する理解を深めておくべきです。また、他の多くの大学の帰国生入試などと異なり、面接試験の出来も合否に大きな影響を持っていますので、事前に練習する機会をできるだけ多く確保し、学問的な内容の質問などに臆せず、自分の考えを明確な形で伝えられるようになっておく必要があります。
【各学部で実施される学科試験について】
https://www.sophia.ac.jp/jpn/content/download/10552/123381/file/2013kaigai_gakkashimon.pdf
出願手続き期間は8月20日から27日となります。TOEFL iBTなどのスコアを証明する書類などの提出は原則的に原本しか認められておらず、直送手続きを取るのが遅れてしまった場合には、書類の到着を待ってくれないことがありますので、必要な手続きをなるべく早く終わらせてしまうようにしてください。
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2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.6 ―帰国生大学入試についてvol.99―
(2012年7月31日 11:35)