こんにちは。SOLの余語です。
前回は、感覚器官を通じて何かを認識したことを表す知覚動詞を使う時には、元の形になった動詞のみでto doと同じ働きをすることを説明しました。このto doと同じ働きをする元の形になった動詞はこれ以外の場面でも見ることができます。今回は、それがどのような場面なのかということを確認しましょう。
例えば、人に(有無を言わさず)何かをやらせる時には、以下に引用するような2つの例文のように、forceやmakeを使うことが多いと思います。
Bad weather forced us to call off the picnic to the park.
Bad weather made them call off the picnic to the park.
2つの文のうち、forceを使ったものにはto call off the picnic to the parkというto doになった部分があり、これは「~すること」という意味で使われています。つまり、この文は「悪天候が我々に公園へのピクニックを中止することを強制した(=悪天候によって、我々は公園へのピクニックを中止せざるを得なかった)」という内容になっています。
そして、makeを使った文も同じことを表しています。ここでも、前回の記事で引用した例文と同じように、仮にmake (that)+文という表現があるとするならば、callをcalledという形にしなければなりません。しかし、上の例文はcallという元の形になった動詞が置かれています。この場合も、元の形になっている動詞がto doと同じ役割を果たしているのです。
これは、「誰かに何かをさせる」、もしくは「してもらう」ということを表すmakeやhave、let(makeが最も強制的な意味合いが強く、letが最も弱いものです)に見られるもので、「make(have、let)+人・もの+元の形になった動詞」という形にすることで「人・ものに何かをさせる(してもらう)」ということを表します。以下に例文をいくつか辞書から引用しておきますので、上で述べた形になっていることを確認してみてください。
He directed me to get out of the car and made me walk a straight line.
This bridge is not as impressive as some guides have you believe.
He doesn't let his busy schedule prevent him from visiting Scotland regularly.
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to doをtoが付かない形で用いる場合についてvol.2 ―英語学習の勧めvol.113―
(2012年6月21日 20:55)