大学受験セミナー受講生の一日の過ごし方についてvol.1 ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol.20―

(2012年5月9日 19:35)

こんにちは。SOLの余語です。
今まで、この大学受験情報ブログに2年間に渡って300件の記事を掲載してきましたが、主に帰国生大学入試の現状や、受験を考えている人がどのような準備をしておくべきかというトピックを扱ったものばかりで、SOLの活動の中心となる帰国生大学受験セミナーで行っていることなどについてお伝えする機会を設けることがあまりありませんでした。今後は、月に2、3回程度、受講生の生活や授業の内容に関する情報を発信する予定です。


今回は、その第1回目として、海外の高校を卒業して大学受験セミナーを受講する人が授業のある平日をどのように過ごすのかということを時系列的に説明したいと思います。現在、教室には日本の高校生や南半球の現地校を卒業した人が個別指導を受けに通って来ていますが、これは6月後半以降から授業開始となるコースとはタイムスケジュールが大きく異なるものですので、海外の高校を卒業後にセミナーに参加する人にはあまり参考にならないでしょう。


この点、以前のブログ記事でも取り上げたことのある、この4月に実施したオーストラリアの現地校の生徒を対象としたコースは、上で述べたコースと授業時間の数に違いがあるだけです。今回の記事では彼らの1日の過ごし方を追ってみることにします。


【9:00~9:30】
集団授業を実施している期間中は、教室を9時頃に開けています。ほとんどの生徒は、9時から9時15分の間に教室に到着し、授業が始まる9時半まで、前日教室から帰った後どのような生活を送ったのかということや、その時点での関心事(これは入試で出題されるような事柄だけではなく、趣味嗜好の領域に関する話題も含みます)などについて、教師陣と話をして過ごします。SOLでは日頃から生徒一人ひとりの適性や関心に合った形で進路指導をしたいと考えていますし、親元を離れて教室の周辺で1人暮らしをしている人が毎年数人いますので、この時間は僕らにとって重要な意味を持っています。


【9:30~10:50】
SOLの集団授業は、基本的に9時半開始です。これは、生徒の大半が高校を卒業し、生活する時間帯についての制約がないため(日本の高校に通っている人も、集団授業に参加する時期は夏休みに当たるため、この点は変わりません)、生活リズムが狂うことで学習に集中できないという状況に陥る可能性を回避するためです。また、実際の入試は9時半から10時の間に試験開始時間が設定されているので、それに合わせた形で頭を働かすことに慣れておくことも入試に向けた準備の中で重要なものと考えているということも、授業開始時間を上のように定めた理由の一つです。


授業は、1クラスの生徒の数を最大で18人と定めていることもあり、教師と生徒が対話するという形で進んでいきます。この4月は、4人の生徒が参加する形で授業が2週間行われ、小論文の授業では文章を読んで自分の意見を論述する問題を中心的に扱いましたが(例えば、現代社会で「死」が高齢者に偏在することになったことの影響で、「死」に対して若者が抱く考え方に大きな変化が見られるという内容の文章など)、その文章の内容や小論文の中で提示すべき具体例について、生徒が自分の考えを自由に述べ、それについて他の生徒が感想を述べたり、教師が小論文で示された主張を説得力あるものにするために必要なものを指摘したりするというように、教室全体でコミュニケーションを取りながら授業を実施しました。


【10:50~11:05】
この時間は、2つの授業の間の休み時間です。生徒はお茶やコーヒーを淹れたり、教室の自分のスペースで休息をとったり、それぞれに合った形でこの時間を過ごしますが、多くの人が昼ごはんのメニューについて教師などと話し合うために教室の外にある共有スペースに出て来ます。話し合うのは、4人程度の生徒数だと教師も含めて皆で一緒に昼食をとることが多いからですが、SOLではこうした日常的な話し合いの場でも建設的な発想や説得力が求められ、厳しい突っ込みや和やかな笑いの中で昼食が決まります。昼食選択に限らず日常的なコミュニケーションが読解力・思考力・論述力や知識の習得につながっているのがSOLの特徴と言えると思います。また、食事の話をするのは教師が生徒の日常生活の様子を把握するためのよい機会にもなっています。


【11:05~12:25】
午前中2コマ目の授業時間です。


それでは、ここまでで記事の内容量がずいぶんと多くなってしまったため、昼休みを含めた午後の時間の過ごし方については、次回の記事で述べたいと思います。なお、今回の記事の内容について質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問合せフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



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