こんにちは。SOLの余語です。
ここまで「be動詞+to do」という表現の意味を4回に分けて説明してきました。その始めに紹介したものを除くと、「~することになっている」という予定や運命を表す使い方が中心にあり、義務や可能を表す用法がその派生形として存在していると考えられる訳ですが、今回はもう1つ派生的なものを紹介して、この表現の用法の説明の最終回としたいと思います。
今回紹介する「be動詞+to do」の使い方は、次に引用する例文のようにifの付いた仮定を表す文で多く見られるものです。
If you are to pass the exam, you must study hard.
この文の「be動詞+to do」の部分をこれまでに説明した意味で理解しようとすると、無理が生じてきます。例えば、試験に合格することになっている、もしくは合格することができるなら、一生懸命勉強する必要性はないはずです。そこで辞書などを調べると、ifの付いた文などで用いられる場合、「~するつもりである」という意図を表す用法があることがわかります。
人間が将来のことを考える際に、ある行為を行えるかどうかについての可能性は不明確にもかかわらず、強い希望を持っているために、それを「~することになっている」と、まるで予定があるかのように表現することがあるはずです(例えば、大学受験を前に「A大学に入ることになっているんだ」と強い意気込みを表現する人がいます)。このため、上の例文のような場合でも「be動詞+to do」の形が使うことが許されていると考えることができますが、これを他人から見ると「~するつもりである」ということになったと解釈することが可能です。
このような意図を表す「be動詞+to do」を含んだ例文をいくつか辞書から引用しておきますので、「~するつもりである」という意味が出ていることや、ifを伴う仮定を表す文になっていることを確認してください。
If you are to succeed in your new job, you must work hard now.
People need basic education if they are to become employable.
Police must stick to the highest standards if they are to win back public confidence.
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be to doという形の使い方についてvol.5 ―英語学習の勧めvol.111―
(2012年4月20日 16:45)