2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.38 ―帰国生大学入試についてvol.137―

(2012年12月10日 18:30)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」のvol. 126vol. 133では、東京大学や一橋大学で実施される帰国生を対象とした特別入試の概要をお知らせしました。東京にはその他にも、東京外国語大学や東京海洋大学のように、日本で各学問分野における最高水準の大学がありますが、そのようなところでも同様の入試制度が設けられていることが一般的です。


例えば、教育学の研究における主導的な役割を果たす東京学芸大学は2月の後半に帰国生入試を行います。そこで出願条件を得るには、「日本国籍、または永住権などを有していること」「保護者の転勤に伴って海外に滞在したこと」「高校卒業から大学入学までの期間が2年以内であること」というものの他に、外国の教育制度を採用する海外の教育機関での在籍期間などに関して、次の2つの条件のうちのいずれかを満たすことが必要になります。


・海外の高校に最終学年を含む2学年以上継続して在籍し卒業したこと
・海外の中学校・高校に通算3学年以上在籍し、日本の高校に編入後の期間が2年以内であること



なお、以上の条件に合致していても、保護者が先に日本に帰国したり、他の外国に転勤になったりしたことによって単身で海外に滞在することになった場合には、保護者との同伴期間が1年以上、単身残留期間が2年以内でないと出願資格が認められないことに注意してください。


この大学では、教育機関に幼稚園や小学校、中学校、高校といった段階がある中でどの教員免許を取得したいと考えているかということや、専門的に扱うことを希望する科目によって選修・専攻が細かく分かれていますが、一つ一つの選修・専攻によって試験の内容が異なります。以下に入試要項へのリンクを貼っておきますので、詳しいことはそちらの36ページからを参照してもらえればと思いますが、その特性に合わせて小論文試験を始めとした筆記試験だけでなく、実技試験の受験を求められている選修・専攻もありますので、このようなところの受験を考えている人は実技試験の対策を行う環境をなるべく早く見つけるようにした方がいいでしょう。


【東京学芸大学帰国生入試要項 試験科目に関するページ】
https://www.u-gakugei.ac.jp/~nyushika/univ/examination-u.html


東京学芸大学の帰国生入試の出願手続き期間は来年の1月4日から1月9日までとなります。年末年始のあわただしい期間の直後から受け付けが始まりますので、できればこの時期から準備を始めることが望ましいと思います。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



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