こんにちは。SOLの余語です。
前回、前々回の記事では、駒澤大学や明治学院大学、専修大学、日本大学といった首都圏の有名私立大学の帰国生入試や帰国生が受験しやすい特別入試(AO入試、自己推薦入試など)についてお知らせしました。ここまで「2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについて」というタイトルをつけた各記事では、私立大学や国立大学の入試を取り上げてきましたが、公立大学でも帰国生を対象とした特別入試制度を設けているところがあります。
例えば、首都圏では横浜市立大学が帰国生の受け入れに最も積極的で、SOLの生徒も毎年受験しています。その海外帰国生入試では、「日本国籍、もしくは永住権などを有すること」というものの他に、外国の教育制度を採用する海外の教育機関に在籍した期間や高校卒業から大学入学までの期間などに関して、以下に示すように、日本の高校に編入したか否かで異なる2つの条件のいずれか1つを満たす必要があります。
・海外の高校を卒業した場合、最終学年を含めて2学年以上継続して在籍し、高校卒業から大学入学までが2年未満であること
・日本の高校に編入した場合、海外の中学校・高校に通算3学年以上在籍し、日本の高校の在籍期間が2学年未満であること。また、高校卒業から大学入学までの期間が2年未満であること。
これに加えて、大学の指定する英語運用能力試験で一定以上のスコアや級を取得していなければ出願資格が認められません。国際総合科学部の国際教養学系、国際都市学系、経営学系に出願する場合の基準は以下の通りです。
・TOEFL iBT 61点以上(PBT 500点以上)
・TOEIC 600点以上
・英検準1級以上
・GTEC for STUDENTS 700点以上
この大学では、合否の判定を英語運用能力試験結果も含む出願書類、筆記試験(入試要項には小論文試験と記載されていますが、英語と日本語の文章が1つずつ出題されるという形式がほとんどです)、面接試験の結果を基に行っていますが、この中で最も合否に強い関連性を持つのが面接試験であり、集団面接の形で行われます。また、出願時に提出する志望理由書の出来も、これまでの生徒の受験動向を見る限り、大きな影響を持っていることが窺われます(この点については入試要項で一言も言及されていませんが、志望理由書の内容に面接官が強い関心を抱いているという印象を受ける話を、以前の生徒から聞いています)。この大学を来年度以降受験しようと考えている人は、受験準備のこれらの局面に関して充実したサポートしてくれる環境で学習すべきということになると思いますし、例年9月上旬に出願手続き期間が設定されていますので、なるべく早い時期から準備を始めるべきでしょう。
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2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.36 ―帰国生大学入試についてvol.129―
(2012年11月12日 12:35)