こんにちは。SOLの余語です。
前回は、横浜国立大学の経営学部で実施される帰国生徒入試の出願条件などをお知らせしました。この大学では経営学部の他に、教育人間科学部学校教育課程が同じ制度で帰国生を受け入れています。今回は、その概要を取り上げたいと思います。
この課程の帰国生徒入試には、「日本国籍、もしくは永住権などを有していること」、「保護者の海外勤務に伴って海外に滞在したこと」という2つの他に、外国の教育制度を採用する海外の教育機関での在籍期間や高校卒業から大学入学までに期間に関する出願条件があり、これについては日本の高校に編入したか否かで条件が2種類あるという点は経営学部と同様です。ただし、次に示す通り、その詳細が異なります。
・海外の高校を卒業した(もしくは、卒業見込みである)場合、高校の最終学年を含めて2学年以上継続して在籍し、高校卒業から大学入学までの期間が2年以内であること
・日本の高校に編入した場合、海外の教育機関での在籍期間について以下の(a)、(b)のいずれかを満たし、2012年4月から2013年3月の間に高校を卒業した(もしくは、卒業見込みである)こと
(a)中学校、高校に通算3学年以上
(b)高校に2学年以上
なお、日本の高校に編入した場合には、日本の高校での在籍期間が1学年以内でなければならないことに注意が必要ですし、保護者が先に日本に帰国し海外に単身で残留したケースでは、その期間が2年以内であることが求められていますので、これに当たる可能性がある人は単身残留した期間を確認してください。
合否の決定は、小論文試験や面接試験の結果を基に行われます。小論文試験では、教育や人間の成長のあり方など、この課程が取り扱っている学問的事項に関するものが出題されますので、このような事柄をテーマにした新書などをできるだけ多く読み、その理解を深めるという形で受験準備を進めるのが望ましいと言えます。また、面接試験でも学校教育などに関する資料や課題を与えられ、それに基づいた質問をされるケースがあり、これを考えると、当日の試験を模した形式で練習を行うべきということになるでしょう。
出願手続き期間は11月1日から7日までとなります。それぞれ800字以内で作成することが求められている志望理由書や自己推薦書がありますので、受験を考えている人には早めに出願の準備に入ってもらえればと思います。
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2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.31 ―帰国生大学入試についてvol.124―
(2012年10月25日 16:10)