こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」のvol. 119からvol. 122では、首都圏の難関私立大学では最も遅く筆記試験が行われる立教大学の帰国生入試や自由選抜入試の出願条件などをお知らせしました。今年もあと1週間ほどで11月に入りますが、例年この時期から国立大学で翌年度の4月に入学する人を対象とした帰国生入試の出願手続き期間が始まります。今回は、その中で受験者数の多い横浜国立大学経営学部の帰国生徒入試の概要を取り上げたいと思います。
この入試制度において出願資格を得るには、「日本国籍、もしくは永住権などを有していること」というものの他に、「保護者の海外勤務に伴って海外に滞在したこと」という条件を満たさなければなりません。また、これに加えて、外国の教育制度を採用する海外の教育機関での在籍期間や高校卒業から大学入学までの期間について指定がありますが、次に示す通り、日本の高校に編入したか否かで条件が異なります。
・海外の高校を卒業した(もしくは、卒業見込みである)場合、高校の最終学年を含めて2学年以上継続して在籍し、高校卒業から大学入学までの期間が2年以内であること
・日本の高校に編入した場合、海外の高校に継続して2学年以上継続し、2012年4月から2013年3月の間に高校を卒業した(もしくは、卒業見込みである)こと
なお、日本の高校に編入した場合には、そこでの在籍期間が1年以内であることも合わせて求められていることに注意が必要です。
合否の判定は、小論文試験や面接試験の結果に基づいて行われます。小論文試験で取り上げられる文章や問題はそれほど難しいものではありませんが、問題数と書くことの求められている字数が多いため、過去問を使ってどのような形で時間を使っていくかということに対する感覚を身に付けておくことが重要になります。また、面接試験の出来も合否に強い関連性を持っていますので、面接練習をする機会を多く持ち、当日の試験で話す内容を練っておくなどの対策を行うべきです。
出願手続き期間は11月1日から8日までとなります。この大学で提出が求められている志望理由書は記入が求められている項目が多く、1つ1つの項目について与えられているスペースも大きなものであるため、この作成には大変な時間がかかります。また、海外の高校からの推薦書なども必要になりますので、受験を考えている人はなるべく早く出願に向けた準備に取りかかるようにしてください。
【横浜国立大学経営学部 帰国生徒入試要項】
https://www.ynu.ac.jp/exam/faculty/essential/pdf/H25_ei_kikoku.pdf
それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。
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2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.30 ―帰国生大学入試についてvol.123―
(2012年10月23日 18:25)